伝染性紅斑(りんご病)は、大人になってから何か後遺症が出ることはありますか?
大人のりんご病は主に一過性の関節痛が後遺症として現れることがあります。
大人が伝染性紅斑(りんご病)にかかると、関節症状が一過性の後遺症として出ることがあります。
伝染性紅斑はパルボウイルスB19による感染症です。通常子どもに多い軽い感染症ですが、大人がかかることもあり、大人の場合に後遺症として最も注意すべきは「関節症状」です。
感染後、特に女性に多く見られるのが、手首、膝、足首などの関節に痛みや腫れが起こる関節炎や関節痛です。これらの症状は数週間から数ヶ月続くことがありますが、通常は慢性化せず、関節の破壊や変形といった深刻な後遺症にはつながりません。適切な対症療法や場合によっては抗炎症薬の使用で症状は改善します。
また、免疫不全や溶血性貧血を持つ大人の場合は、ウイルスによって一時的に赤血球の産生が抑制され、重度の貧血を起こすリスクがあります。これも早期に適切な医療対応を受ければ後遺症は避けられます。免疫不全の人では、パルボウイルスB19の持続感染を起こし、慢性貧血やその他の血液異常を引き起こす可能性があります。
伝染性紅斑は、まれに脳炎などの神経学的合併症を引き起こす可能性が報告されています。また、一部の人では長期にわたる疲労、発疹、関節症状を経験することがあります。
健康な人のほとんどは、深刻な後遺症もなく完全に回復します。しかし、血液疾患、妊娠、免疫力の低下などのリスク要因がある人は、合併症の発生に注意する必要があります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Barah F et al. Neurological aspects of human parvovirus B19 infection: a systematic review. Rev Med Virol. 2014, 24, 154-68.
Speyer I et al. Human parvovirus B19 infection is not followed by inflammatory joint disease during long term follow-up. A retrospective study of 54 patients. Clin Exp Rheumatol. 1998, 16, 576-8.
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