伝染性紅斑(りんご病)は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

りんご病は対症療法が中心で、使う薬は少なく副作用も比較的軽度です。

解説

伝染性紅斑(りんご病)は自然に治る病気で、特効薬はありませんが、症状を和らげる薬が使われます。副作用は少なく軽微です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症ですが、このウイルスに対する特効薬は存在しません。治療の基本は「対症療法」、つまり出ている症状を和らげることを目的とした薬の使用になります。

【使用される主な薬】

解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)

発熱頭痛関節痛に対して用いられます。アセトアミノフェンは小児にも使用でき、副作用も比較的少ない安全な薬です。

抗ヒスタミン薬・かゆみ止めの外用薬

発疹に伴うかゆみが強い場合に使います。眠気などの副作用がある場合がありますが、多くは軽度です。

関節痛が強い大人の場合

必要に応じてNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などが使われることがあります。胃腸障害などの副作用には注意が必要です。

【特別なケースでの治療】

重度の貧血や免疫不全がある場合には、輸血や免疫グロブリン製剤を使うことがあります。
妊婦には基本的に薬物治療は行わず、胎児の経過観察を行います。

伝染性紅斑はほとんどが軽症で自然に治る病気のため、薬はあくまで症状に応じた補助的な位置づけです。副作用も比較的軽く、安全に使える薬が中心となります。症状や合併症によっては、リスクと利点を考慮し、医療専門家が薬剤の選択とモニタリングを行う場合があります。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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伝染性紅斑(りんご病)

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