伝染性紅斑(りんご病)が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

発熱が続く、発疹が非典型、大人や妊婦、基礎疾患がある場合は受診をすすめます。

解説

伝染性紅斑(りんご病)では、症状が非典型的なとき、妊婦、基礎疾患がある場合などに病院受診がすすめられます。

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19によるウイルス感染症です。多くの場合は自然に治癒するため、全例で病院受診が必要というわけではありませんが、以下のような場合には受診が推奨されます。

【受診の目安】

発熱が長引く・高熱がある場合

通常は微熱または短期間の発熱でおさまりますが、38℃以上の熱が続いたり、元気がない場合は診察を受けましょう。

発疹が典型的でない、かゆみが強い場合

発疹がりんご病に特徴的でない場合は、風疹麻疹突発性発疹など、他の感染症との鑑別が必要です。

関節痛や腫れがある場合(特に大人)

大人が感染すると関節炎を伴うことがあり、症状が強いときは内科受診が望ましいです。

妊婦が接触した・症状がある場合

妊娠中(特に妊娠20週未満)の初感染では、胎児に影響を及ぼすことがあるため、産婦人科での相談が重要です。

基礎疾患がある場合(例:溶血性貧血、免疫不全)

ヒトパルボウイルスは、赤血球を作る働きを一時的に止めることがあり、重篤な貧血を引き起こすリスクがあります。免疫不全の人では、感染が重症化したり、持続的になる可能性があります。

頬や腕に典型的な発疹があり、発熱や体調不良が軽度の場合は、十分な水分と休息をとり自宅で様子を見て構いません。発疹が出た頃には他人にうつす心配も少ないため、過度な隔離は必要ありません。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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伝染性紅斑(りんご病)

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