伝染性紅斑(りんご病)には初期症状はありますか?

りんご病の初期症状は風邪に似た軽い症状で、感染力が最も強い時期です。

解説

伝染性紅斑(りんご病)は、典型的な赤い発疹が出る前に、風邪のような初期症状が現れることがあります。伝染性紅斑の初期症状は、ウイルス感染後4〜14日ほどの潜伏期間を経て現れ、一般的には軽度の風邪のような症状が主です。

子どもでは、発熱頭痛倦怠感、鼻水、軽い吐き気下痢といった症状が1~3日程度みられます。この時期は、まだ典型的な発疹が出ておらず、単なる風邪と思って見過ごされることも多いのですが、ウイルスの感染力が最も高いのはこの初期症状の時期です。

子どもでは、これらの症状のあとに、頬の赤み(叩かれたような鮮やかな赤み)や、手足や体幹のレース状(網目状)の赤みなどの特徴的な発疹が現れますが、発疹が出て病名がわかった頃には、他人にうつすリスクはほとんどなくなっています。

大人が感染した場合には、軽い体の痛みや寒気などインフルエンザのような症状がみられることもあります。また、特に女性では、関節の痛みや腫れを自覚することがあります。

りんご病の初期症状は、多くの場合軽症で、非特異的である(このウイルスに特有なものではなく、他のウイルス感染症によく似ている)ため、流行期以外に見分けることは難しく、感染を完全に防ぐのは困難です。特に妊婦や免疫低下状態の人が周囲にいる場合には、注意が必要です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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伝染性紅斑(りんご病)

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