大人が伝染性紅斑(りんご病)にかかるとどうなりますか?
大人のりんご病は関節痛が特徴で、発疹は少ないことがあります。
大人が伝染性紅斑(りんご病)にかかると、特徴的な発疹は目立たずに、関節痛が目立つことがあります。
伝染性紅斑は子どもに多い病気で、風邪症状のあとに頬や手足に特徴的な発疹が出るのが典型的ですが、大人が感染すると症状や経過が異なる場合があります。大人は過去の感染により、すでにウイルスに免疫がついている人も多く、感染は子どもよりやや少ないですが、感染すると次のような特徴が見られます。
成人では、病気の初期に、発熱、頭痛、咳、喉の痛み、全身倦怠感などのインフルエンザのような症状を呈することがよくあります。これらの症状の数日後に、子どもと同様に頬の赤みや体の発疹が出ることもありますが、発疹が目立たない場合やまったく出ないことも多いです。
発疹の代わりに、成人によく見られる顕著な症状は、関節の痛みと腫れです。手首、膝、足首などの関節に痛みや腫れが左右対称に現れることが多く、女性に多い傾向があります。症状は数週間から場合によっては数ヶ月続くこともありますが、慢性化することはまれです。中には、他の顕著な感染の兆候がないのに、関節症状のみが現れる人もいます。関節症状が強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの治療が行われることがあるため、医師に相談してください。
成人のほとんどは合併症なく、自然に治癒しますが、免疫力が弱っている人や基礎的な血液疾患のある人では、より重篤な症状を起こすことがあるため、注意が必要です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Waza K et al. Symptoms associated with parvovirus B19 infection in adults: a pilot study. Intern Med. 2007, 46, 27607.
Woolf AD et al. Clinical manifestations of human parvovirus B19 in adults. Arch Intern Med. 1989, 149, -272683.
Oiwa H et al. Clinical findings in parvovirus B19 infection in 30 adult patients in Kyoto. Mod Rheumatol. 2011, 21, 24-31.
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