伝染性紅斑(りんご病)の感染力はどのくらいですか?

感染力は中程度で初期症状期が最も強く、発疹後は感染力が低いです。

解説

伝染性紅斑(りんご病)の感染力は中程度です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。ウイルスは主に感染者のくしゃみ、鼻水などの飛沫(小さな水滴)を通じて広がるため、密閉された空間や集団生活の場(保育園、学校など)、家庭内での感染リスクが高まります。妊娠中の女性では、胎盤を介してウイルスが胎児に感染することもあります。

感染後の潜伏期間は約4〜14日とされ、この期間にウイルスは体内で増殖します。感染力が最も強いのは感染後最初の5~7日間で、風邪のような初期症状(発熱喉の痛み)がある時期です。この段階ではウイルスは唾液、、鼻水などに大量に存在し、咳、くしゃみ、密接な接触によって容易に拡がります。

一方で、頬の赤みや手足のレース状皮疹などの特徴的な発疹が出る頃には、感染力はほとんど失われており、伝染性紅斑の診断がつく頃には他人にうつすリスクは非常に低いです。

集団内での感染率(感染者が周囲にうつす割合)は40〜60%程度と言われていますが、すでに免疫を持っている人も多い成人では感染しにくい傾向があります。

伝染性紅斑の感染拡大を防ぐには、初期の風邪症状がある時期に、マスク着用や手洗いの徹底、咳エチケットを守ることが重要です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

伝染性紅斑(りんご病)

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。