気管支喘息のスパイロメトリーとは何ですか?
息を吸ったり吐いたりする量や速さを測る、喘息診断や管理に使う基本的な呼吸機能検査です。
スパイロメトリーは、気管支喘息の診断や治療の効果判定、そして病状の経過を観察するために非常に重要な呼吸機能検査の一つです。
この検査では、患者さんが最大限に息を吸い込んだ後、できるだけ勢いよく息を吐き出す際の、空気の量や速度を測定します。
主に、以下の項目を評価します。
努力肺活量(FVC)
最大限に息を吸ってから、最大限に吐き出すことのできる空気の総量。
1秒量(FEV1)
最初の1秒間に吐き出せる空気の量。
1秒率(FEV1%)
努力肺活量に対する1秒量の割合。
予測値に対する1秒量(%FEV1)
年齢や性別などから算出される予測値と比較した1秒量の割合。
これらの数値から、気道の狭さの程度や、気管支を広げる薬を使った後の改善の度合い(「気道可逆性」と呼びます)があるかどうかなどを客観的に評価することができます。
喘息の診断を確定したり、治療方針を決めたり、治療がうまくいっているかを確認したりするのに役立ちます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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