アジソン病に特徴的な顔つきはありますか？

アジソン病には特徴的な顔つきや外見の変化が現れることがあります。これは病気の診断の手がかりとしても非常に重要です。

最も特徴的なのは、皮膚や粘膜の色素沈着です。病気の影響でメラニン色素が過剰に作られるため、日焼けをしていないにもかかわらず、顔全体が浅黒く、まるで日焼けしたかのような顔色になります。特に、額や頬骨のあたりが目立つことがあります。

さらに特徴的なのは、口の中の粘膜です。歯ぐきや頬の内側、唇などに、しみのような黒っぽい斑点（色素沈着）が現れます。これは他の病気ではあまり見られないため、アジソン病を強く疑うサインとなります。

色素沈着以外にも、以下のような変化が顔つきに影響を与えることがあります。

• やつれた表情：病気が進行すると、食欲不振による体重減少や、慢性的な脱水によって、頬がこけてやつれたような表情に見えることがあります。
• 元気のない表情：強い倦怠感が続くため、表情に活気がなくなり、疲れているような、あるいはうつむき加減な印象を与えることがあります。

これらの外見の変化は、病気の進行とともにゆっくりと現れます。適切なホルモン補充療法を開始すると、色素沈着は数ヶ月から1年ほどかけて徐々に薄くなり、顔つきも本来の健康な状態に戻っていきます。