アジソン病のセルフチェックはできますか?

正確な診断はできませんが、症状から疑うことは可能です。倦怠感、体重減少、低血圧、皮膚の黒ずみなどがチェック項目になります。

アジソン病を、患者さん自身がセルフチェックで正確に診断することはできません。診断には、ホルモンの値を調べる特殊な血液検査が不可欠だからです。

しかし、ご自身の体調変化に注意を払い、アジソン病の可能性を疑うきっかけとして、症状をセルフチェックすることは非常に重要です。以下の項目に複数当てはまる場合は、アジソン病の可能性があります。

体調全般

  • □ 最近、説明のつかない強い疲れ(倦怠感)が続いている
  • □ 意図していないのに、体重が数キログラム減った
  • □ なんとなく食欲がなく、吐き気腹痛が続くことがある

血圧・循環器

見た目の変化

  • □ 手のひらのしわや、肘・膝、歯ぐきなどが以前より黒ずんできた気がする(色素沈着)

味覚の変化

  • □ 以前より塩辛いものが無性に食べたくなる

これらの症状は、他の病気でも見られることがありますが、特に「倦怠感」「体重減少」「低血圧」「色素沈着」の4つが組み合わさって見られる場合は、アジソン病の可能性をより強く疑うサインとなります。

このセルフチェックはあくまで目安です。もし当てはまる項目があり、不安に思われる場合は、自己判断せずに必ず内科や内分泌内科を受診し、専門医に相談してください。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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