眼振の場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
眼振を認める場合には、眼科・耳鼻科・神経内科への受診をお勧めします。
眼振が見られる場合は、まず眼科を受診することが適切です。
眼科では、視力や眼球運動、眼底の状態を詳しく検査し、眼振の有無や性質(方向、持続性、随意性など)を評価できます。
また、視覚障害や先天的な異常が原因である場合には、眼科での診断と治療が中心となります。
しかし、眼振が突然出現した場合や、めまい、ふらつき、嘔気、聴力障害、歩行障害などの神経症状を伴う場合には、脳や内耳の異常が関係している可能性があるため、神経内科や耳鼻科(特にめまい外来)の受診も重要になります。
特に、急激な眼振の発症は、脳梗塞や脳出血、小脳の病気など命に関わる重篤な疾患の初期症状であることもあるため、早急な診察が必要です。
受診の目安としては、
- 眼振が継続的に見られる
- 視界が揺れて見える(眼振による視覚のぶれ)
- めまいやバランス障害を伴う
- 吐き気や頭痛がある
- 意識がもうろうとしている
- 日常生活に支障をきたすような症状がある
- 子どもの視線が定まらない、目が揺れているのが気になる
といった場合には、早めに医療機関を受診してください。
眼振は単なる目の症状にとどまらず、全身の病気のサインであることもあるため、軽視せずに専門医の診断を受けることが重要です。
東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
日本眼科学会.“「眼球がよく動いている(眼振)」原因と考えられている病気一覧”.症状から調べる.https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=81,(参照 2025-07-07).
日本弱視斜視学会.“眼振(がんしん)とは”..https://www.jasa-web.jp/general/medical-list/nystagmus,(参照 2025-07-07).
林 孝雄ほか.“先天周期性交代性眼振の病態と診断”..https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/JJOSPDF/107265.pdf,(参照 2025-07-07).
城倉 健.“前庭障害による眼球偏倚や眼振”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinkeiganka/38/2/38_133/_article/-char/ja,(参照 2025-07-07).
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