発熱の原因や考えられる病気には何がありますか?

多くの場合は感染症が原因ですが、悪性腫瘍や自己免疫疾患、薬などが発熱を引き起こすこともあります。 

解説

多くの場合、感染症やがん、自己免疫疾患(本来は体を守る機能である免疫が、自分自身を攻撃してしまう病気)による炎症反応により発熱が起こります。炎症反応とは、体内の異物や自分自身の死んだ細胞を体外に排除しようとする反応のことです。ただし、内分泌(ホルモン)の異常やストレス、薬剤などが原因となって、炎症を伴わずに体温の上昇が起こることもあります。
基本的には、発熱の症状のみから原因となっている病気を判断することは困難です。原因を考えるにあたっては、発熱以外の症状、年齢、もともと持っている病気、状況などを考慮します。
以下では感染症、がん、自己免疫疾患、薬剤による発熱について記載します。

感染症

発熱の中で最も多いのは、風邪、インフルエンザ新型コロナウイルス感染症のようなウイルス感染によるものです。他にも、溶連菌による扁桃炎副鼻腔炎、肺炎といった細菌の感染なども発熱を引き起こします。これらの病気は、発熱以外にもさまざまな症状を引き起こします。

がん

もともとがんのある方は、それが原因で発熱することがあります(腫瘍熱)。腫瘍熱の場合、他の症状に乏しいことが多いです。がんが原因かどうかは、状況や診療の経過から主治医が判断します。

自己免疫疾患

関節リウマチシェーグレン症候群といった自己免疫疾患によって熱が出ることがあります。感染症ではないのに発熱が起こっている、他の特徴的な症状がある、検査の結果に特徴が見られるといった場合、自己免疫疾患による発熱の可能性があります。

特定の薬を使うと熱が出てしまう場合があります。いつもその薬を使うと熱が出るといった経過が見られる場合、薬による発熱の可能性があります。

公開日

最終更新日

亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科

小田 修宏 監修

おすすめのQ&A

3日間続くひどい咳と発熱があります、何科を受診すべきでしょうか?

3日前から咳がひどく、夜も眠れません。体温は37.5℃以上で、のどと胸の痛み、血が混ざったたんも出ます。のどの痛みは4日前からで、黄色や緑色のたんが出始めて4日経過しています。精神的なストレスも感じており、何科を受診すべきか教えてください。かかりつけの病院がなく、相談しやすいところを探しています。よろしくお願いします。

質問者のイラスト

30代 / 男性

医師の回答を見る

最近、頭痛がひどくて、熱も高く、体がだるくて下痢があります。何かの病気の可能性はありますでしょうか?

1週間前から頭痛があり、頭全体やこめかみが痛みます。また同時期から発熱しており、最大38℃以上です。手足が熱く感じます。体がだるく、寒気もします。便がゆるく、初めての症状です。CRPが16.8です。どのような対処が必要でしょうか?

質問者のイラスト

50代 / 女性

医師の回答を見る

喉の痛み、鼻水、耳のこもり感が続くなどの症状があり、糖尿病で通院中の私は何科を受診すべきでしょうか?

こんにちは。6月4日から喉の痛みが始まり、7日頃から鼻水が出て、左耳がぼーっとして声がこもるようになりました。風邪や花粉症の薬を試しましたが、効果がありません。糖尿病も治療中です。どの科を受診すれば良いか教えてください。お願いします。

質問者のイラスト

60代 / 女性

医師の回答を見る

関連するQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

𝕏
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
薬について調べる
薬について調べる

おくすりアシスタント

病気の治療に使われる薬を比較しながら、効能や副作用、気をつけることを確認できる機能です。※対応しているお薬は、処方薬(医療用医薬品)のみ

さっそく調べる

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。