成長ホルモン分泌不全には初期症状はありますか?
特に決まった初期症状はありません。脳腫瘍が原因の場合、頭痛など特徴的な症状がみられることもあります。
成長ホルモン分泌不全(成長ホルモン分泌不全症)では、特異的な初期症状はありません。
下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫などの脳腫瘍では頭痛、視力・視野障害、障害を受けた下垂体ホルモンに伴う症状が現れます。
症状が現れる時期は分かりませんが、典型的な症状・徴候として以下のようなものが挙げられます。
【体組成】
- 体脂肪、特に中心脂肪の増加
- 筋肉量の減少
- 筋機能の低下
【心血管系および代謝】
- 発汗減少および体温調節不良
- インスリン感受性の低下および耐糖能異常の増加
- 総コレステロール、LDLコレステロール、Apo Bの増加
- 動脈硬化の進行
- 心筋量の減少
- 心機能の低下
- 運動能力の低下
- 体液量および細胞外液量の減少
- 血漿フィブリノゲン濃度およびプラスミノーゲン活性化因子インヒビターI型濃度の上昇
【骨】
- 骨密度の低下、骨折リスクの増加
【生活の質】
- 抑うつ気分
- 集中力の低下
- 不安の増大
- 疲労
- 性欲の低下
- 自尊心の低下
- 病欠日数の増加
- 社会的孤立
- 幸福感の欠如
公開日:
最終更新日:
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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