強迫性障害と強迫性パーソナリティ障害の違いを教えてください。
前者は特定の強迫観念・行為に悩む不安関連の障害、後者は完璧主義や秩序への固執が特徴の性格傾向です。
強迫性障害と強迫性パーソナリティ障害は名前が似ていますが、異なる精神疾患です。
強迫性障害は、不合理だとわかっていても特定の考え(強迫観念)が繰り返し頭に浮かび、それを打ち消すための行動(強迫行為)を繰り返さずにはいられなくなる状態です。
例えば、「手が汚れているのではないか」という強迫観念から過剰に手洗いを繰り返す、戸締りなどを何度も確認するといった行為がみられます。
多くの場合、本人はこれらの考えや行動が過剰であると認識しており、強い苦痛を感じ、日常生活に支障をきたします。
一方、強迫性パーソナリティ障害は、秩序、完璧主義、精神的・対人関係的な統制にとらわれ、柔軟性や効率性が犠牲になる広範なパターンを持つパーソナリティ障害です。
規則、詳細、リスト、順序、スケジュールなどに極端にこだわり、仕事を他人に任せられない、倹約的で物を捨てられない、道徳や倫理観に非常に厳格で融通がきかない、頑固であるといった特徴がみられます。
自身の性格特性や行動様式を問題とは考えず、むしろ正しい、望ましいものだと考えていることが多いとされています。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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