N−アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症の原因は何がありますか?
NAGS遺伝子異常により尿素回路が働かなくなることが原因です。
N−アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症の主な原因は、NAGS遺伝子の異常により、尿素回路(アンモニアを無害な尿素に変える仕組み)を開始させる酵素が生まれつき十分に働かないことです。
NAGS遺伝子は、ミトコンドリア(細胞内のエネルギー工場)に存在するN−アセチルグルタミン酸合成酵素を作る設計図です。この酵素は、CPS1(尿素回路の最初の反応を担う酵素)を活性化するN−アセチルグルタミン酸を産生します。そのため、NAGS遺伝子に変異(設計図の異常)があると、尿素回路の「開始スイッチ」が入らず、たんぱく質の分解で生じた窒素がアンモニアとして体内に蓄積し、高アンモニア血症を引き起こします。
遺伝形式は常染色体劣性遺伝(両親からそれぞれ異常な遺伝子を1つずつ受け継いだ場合に発症する遺伝形式)で、患者さんはNAGS遺伝子の両方に異常を持ちます。両親は保因者(異常な遺伝子を1つだけ持つ人)であることが多く、通常は無症状です。これまでに30〜40種類以上の病的変異が報告されており、軽症から新生児期重症例まで幅広い病像の違いに関係します。
また、遺伝子自体に異常がなくても、有機酸代謝異常症、脂肪酸酸化異常症、あるいはバルプロ酸など特定の薬剤使用により、NAGSの働きが機能的に低下することにより「二次性NAGS欠損」が起こることもあります。
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(参考文献)
Nicholas Ah Mew et al.“N-acetylglutamate synthase deficiency: an insight into the genetics, epidemiology, pathophysiology, and treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23776373/,(参照 2026-01-07).
.“小児慢性特定疾病情報センター N-アセチルグルタミン酸合成酵素欠損症”..https://www.shouman.jp/disease/details/08_01_011/,(参照 2026-01-07).
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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