LOH症候群と診断された場合、主にどのような治療が行われますか?

生活習慣の見直しによる「土台作り」と、必要に応じた「テストステロン補充療法」が治療の両輪となります。

LOH症候群の治療は、食事や運動などの「生活習慣の改善」と、不足したホルモンを補う「テストステロン補充療法(TRT)」を組み合わせて行います。

まず、重要なのが、体調の土台を整えることです。肥満糖尿病睡眠時無呼吸症候群などの持病がある場合、それらを治療するだけで男性ホルモン値が改善することがあります。特に内臓脂肪の減少や有酸素運動、筋力トレーニングは、ホルモンを作る力を高める効果が期待できます。そのうえで、血液検査でホルモン低下が認められ、かつ症状が強い場合には、直接ホルモンを補う治療(注射や塗り薬)を検討します。

ただし、この補充療法はすべての人に適しているわけではありません。前立腺がんの治療中や疑いがある方や、血液が濃くなりやすい(多血症)方などは慎重な判断が必要です。また、補充療法は「精子を作る力」を抑えてしまうことがあるため、近い将来に子供を希望される場合は、別の治療法(hCG療法など)を選択します。

治療を開始したあとは、定期的な血液検査でホルモン値や前立腺の安全性を確認しながら、利益がリスクを上回る状態を維持していくことが大切です。自身のライフスタイルに合わせ、主治医と二人三脚で長期的に取り組むことが、健康寿命を延ばすゴールに繋がります。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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