大量の汗をかくのは病気?汗が止まらない・顔の汗が止まらない・汗をかきやすいという症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
監修医師髙岡 真梨子平塚市民病院 皮膚科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/03/11
多汗で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「多汗」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
多汗の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、多汗症、更年期障害、うつ病、高血圧症など202種類に分かれ、一番多い多汗症でも約4割でした。
多汗が気になって受診した人は、皮膚科(29%)、内科(27%)、婦人科(6%)などに分かれています。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 202種類
- 診療科
- 34種類
「多汗」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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顔の汗が止まらない
顔の汗が止まらない場合、自律神経の乱れやホルモン変動、体温調節機能の異常が原因として考えられます。更年期やストレスで症状が強くなることがあるとされています。汗が著しい場合は、医療機関への相談をご検討ください。
顔の汗が止まらない
汗が止まらない
汗が止まらない場合、体温調節の過剰反応や自律神経の乱れ、ホルモンの変動などが原因として考えられます。精神的な緊張でも発汗が促進されることがあるとされています。日常生活に支障が出るほど汗をかく場合は、医療機関への相談をご検討ください。
汗が止まらない
汗をかきやすい
汗をかきやすい場合、多汗症や甲状腺機能亢進症、更年期障害が原因として考えられます。原発性局所多汗症は手のひらや脇に集中しやすいとされています。日常生活に支障をきたすほどの発汗がある場合は、医療機関への相談を検討してください。
汗をかきやすい
多汗症とは
「多汗症」とはどのような症状ですか?
頭、顔、手、足、脇などの体の一部分や全身に、温度の変化や精神的な負荷などによって大量の汗をかく症状です。
主に汗には以下のような機能があります。
- 体温を調節する機能
- 皮膚表面に適度な湿度をもたらす機能
- 外界の細菌やウイルスから体を守る作用
また、大量の汗をかく原因はさまざまです。
本来汗は体が正常に働くために必要なものですが、多汗症の患者さんは、温度の変化や精神的な負荷、またそれらの原因に関係なく日常生活に支障をきたすほどの異常な量の汗をかきます。
緊張時など精神的な原因によっても発汗することがあります。
主に、全身の汗の量が増える場合と、手足や脇など一部の部位で汗が増える場合の2つのパターンがあります。
手掌多汗症とはどのような病気ですか?
精神的緊張によって手のひらに多量の発汗が現れる病気です。
手掌多汗症とは、精神的緊張によって手のひらに多量の発汗が現れる病気です。多汗症の中でも比較的早めに症状を自覚することが多く、小学校入学ごろから自覚することが多いです。
特に、精神的な緊張がある場合や物を持つ際に多量の発汗が現れます。発汗量には日内変動や季節変動があり、日中の覚醒時や夏季には発汗量が多く、夜間睡眠時や冬季には発汗量が少ないです。
重症例ではしたたり落ちるほどの多量の発汗が現れたり、手足が湿って冷たく紫色になったりことがあります。
発汗によって、握手などの社交活動や、書類の取り扱い、電子機器の操作などが難しくなり、学校生活や社会生活におけるさまざまな場面で大きな支障をきたします。
治療には、局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)、水道水イオントフォレーシス(※)、ボツリヌス毒素製剤、抗コリン薬などが用いられます。
症状でお困りの方は皮膚科を受診するようにしましょう。
※汗の多い手のひらや足の裏を、水道水の入った容器の中に浸し、電流を流すという治療法です。通院が困難な方は自宅でも行うことができる機械を購入することもできます。
多汗症の原因
多汗症の原因には何がありますか?
感染症や甲状腺などの内分泌代謝異常、神経疾患、薬剤や耳下腺の手術や外傷などが挙げられますが、特に原因がない場合もあります。遺伝的な要因がある場合もあります。
多汗症は、全身の汗が増える「全身性多汗症」と、体の一部に汗が増える「局所多汗症」に分けられます。
全身性多汗症の原因
以下のものが考えられます。
- 感染症
- 甲状腺などのホルモンの異常
- 神経疾患
- 薬剤
特に原因がない場合もあります。
局所性多汗症の原因
多くの場合は原因となる疾患が認められません。
ただし、手術や外傷の後に汗が出やすくなることなどがあります。
多汗症の場合、主にどのような病気が考えられますか?
甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫、低血糖、更年期障害、悪性リンパ腫、感染症などが考えられます。原因となる病気が見つからない場合も多いです。
全身で大量の汗をかく全身性多汗症の場合、下記のような病気が背景にある可能性があります。
- 結核などの感染症
- 甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫などのホルモンの異常(内分泌代謝異常)
- 脳の障害
- 脊髄損傷による自律神経障害
体の一部のみ大量の汗をかく局所性多汗症の場合は、背景に疾患がなく汗腺(汗を作る場所)の働きが過剰になっている状態のことが多いとされます。耳下腺の手術がきっかけとなることもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
多汗症の場合、何科を受診したらよいですか?
まずは皮膚科を受診しましょう。
基本的には皮膚科を受診することが望ましいです。
しかし、治療中の病気がある方や、薬を複数種類内服されている方はまず主治医に相談してもよいでしょう。
多汗症のとき、受診する目安を教えてください。
日常生活に支障が出ている場合は受診をしましょう。
汗がたくさん出て気になる場合は受診を検討しましょう。
多くの多汗症の方が仕事や学校生活への影響があるとされ、適切な治療を受けることで改善が見込まれます。
対処法・セルフケア
多汗症の治し方について教えてください。
塗り薬や飲み薬、注射、手術など複数の治療法があり、汗をかきやすい部位によって治療法が異なります。一つの治療のみでは十分な汗のコントロールができない場合は、複数の治療を組み合わせることもあります。
多汗症の治療方法については主に以下のようなものが挙げられます。
- 抗コリン作用を持つ塗り薬
- 抗コリン作用を持つ飲み薬
- 塩化アルミニウム製剤
- イオンフォトレーシス(手足を水道水に浸し、電流を流す治療)
- ボツリヌス毒素製剤の注射
- 交感神経遮断術(発汗をコントロールする神経を切断する手術)
ただし、多汗症の種類や診断名(腋窩多汗症、手掌多汗症、足底多汗症、頭部・顔面多汗症、全身性多汗症)によって選べる治療法が異なる点には注意が必要です。
また、治療にかかる費用や身体への負担、簡便さ、治療効果などはさまざまです。主治医とよく相談のうえ、治療方針を決定してください。
検査・診断
多汗症をセルフチェックすることは可能ですか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
6ヶ月以上続く原因不明の過剰発汗があり、以下6項目の内、2項目以上を満たす場合は多汗症と診断されます。
- 最初に症状が出たのが 25 歳以下である
- 発汗の激しい部位が左右対称である
- 睡眠中は発汗が止まっている
- 1週間に1回以上多汗のエピソードがある
- 血のつながったご家族で同様の症状を訴える方がいる
- 過剰な発汗によって日常生活に支障をきたしている
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。
多汗症の薬
多汗症の治療ではどのような薬を使用しますか?
局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)、抗コリン薬、ボツリヌス毒素製剤などを使用します。
多汗症の治療では次のような薬剤が使用されます。
- 局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)
- 抗コリン薬
- ボツリヌス毒素製剤
以下でそれぞれについて説明します。
局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)
局所性の多汗症の治療としてまず検討される薬剤です。
塩化アルミニウムが汗の通り道を詰まらせたり、通り道の細胞を攻撃することによって、過剰な発汗を抑えるとされています。
副作用として接触皮膚炎などが報告されています。これらの副作用が出た場合は主治医に相談するようにしましょう。
抗コリン薬
内服薬として使用されることが多いですが、腋の多汗が中心となる場合は塗り薬として使用されることもあります。
副作用が比較的少ない治療であり、他の治療法が行えない場合や効果が不十分な場合には積極的に使用されます。
汗の分泌に関係する、ムスカリン性アセチルコリン受容体と結合することで、アセチルコリンの働きを抑え、発汗を抑制します。
ボツリヌス毒素製剤
注射による治療であり、現在は重度の腋窩多汗症に対して保険適用が認められています。
汗の分泌に関わるアセチルコリンの分泌を抑えることで、発汗を抑制します。
多汗症に関連するその他の質問
多汗症を自力で治すことは可能ですか?
多汗症を自力で治すことは難しいです。
多汗症は根本的な治療が必要な場合が多いため、自力で完全に治すことは難しいです。
多汗症は、汗が過剰に出ることで生活に支障をきたす病気です。症状が軽度の場合には、市販の制汗剤で汗を抑えられることがありますが、多くの患者さんは、医療用の制汗剤や注射、内服による薬物治療、手術などの治療が必要となります。
多汗症の場合、汗によって皮膚が湿った状態が維持されやすくなります。汗によって長時間湿ったままの皮膚は、汗疹を生じやすく、真菌や細菌、ウイルスの感染を起こしやすくなります。これらのリスクを減らすために個人でできることとしては、吸湿性や通気性の良い衣服を選んだり、汗をこまめに拭き取ったりするといった対策が考えられます。
多汗症の中には、感染症や甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの他の病気が原因となって起こるものもあります。適切な治療を受けるためにも、症状にお困りの方は専門の医療機関を受診するようにしましょう。
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この記事の監修医師
髙岡 真梨子 先生
平塚市民病院 皮膚科
【経歴】 東京大学医学部医学科 卒業 平塚市民病院 臨床研修 東京大学医学部附属病院 国際医療福祉大学三田病院 東京大学医学部附属病院 国立病院機構相模原病院
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/03/11