「高リン血症」とはどのような病気ですか?
血液中のリンの濃度が異常に高くなる状態です。腎機能低下が主な原因で、骨や血管の異常、心血管疾患のリスクを高めます。
高リン血症とは、血液中のリンの濃度が正常範囲(成人で約2.5~4.5 mg/dL)を超えて異常に高くなる状態を指します。リンは骨や歯を構成する重要なミネラルですが、血液中の濃度が高すぎると体に悪影響を及ぼします。
最も多い原因は、腎機能の低下です。腎臓は、体内の余分なリンを尿として排泄する役割を担っているため、慢性腎臓病などで腎機能が低下すると、リンが体内に蓄積しやすくなります。その他にも、ビタミンDの過剰摂取、がん細胞が急激に壊れる腫瘍崩壊症候群、加工食品などに含まれるリンの過剰摂取なども原因となり得ます。
初期段階では自覚症状はほとんどありません。しかし、高リン血症が長期間続くと、血液中のカルシウムと結びついて血管や心臓、肺などの柔らかい組織に沈着(異所性石灰化)し、動脈硬化や心血管疾患のリスクを著しく高めます。また、骨の代謝にも異常をきたし、骨がもろくなったり、骨に痛みを感じたりすることもあります。
治療は、原因となっている病気の管理に加え、リンの摂取を制限する食事療法や、腸でリンの吸収を抑える薬(リン吸着薬)の内服が中心となります。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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