高リン血症の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
食事からのリン摂取制限と、処方されたリン吸着薬を食事と一緒に正しく服用することが最も重要です。定期的な血液検査も欠かせません。
高リン血症と診断された場合、合併症を防ぎ、病気の進行を抑えるために、日常生活での自己管理が非常に重要になります。気をつけるべき主なポイントは以下の通りです。
食事管理(リンの摂取制限)
治療の基本は、食事から摂取するリンの量をコントロールすることです。特に、加工食品(ハム、ソーセージ、インスタント食品など)、乳製品(チーズ、牛乳)、ナッツ類、魚卵、レバー、コーラなどの清涼飲料水はリンを多く含むため、控えるようにします。食品添加物として使われる「無機リン」は体に吸収されやすいため、加工食品の原材料表示を確認する習慣が大切です。
リン吸着薬の正しい服用
医師から処方されたリン吸着薬は、必ず指示通りに食事の直前や食事中に服用してください。この薬は、食事に含まれるリンが腸で吸収されるのを防ぐためのものなので、食事とタイミングを合わせないと効果がありません。飲み忘れや自己判断での中断は避けましょう。
定期的な血液検査
高リン血症は自覚症状が出にくいため、定期的に医療機関を受診し、血液検査でリン、カルシウム、副甲状腺ホルモン(PTH)などの値を確認することが不可欠です。検査結果をもとに、医師や管理栄養士と相談しながら食事内容や薬の量を調整していきます。
これらの点を守ることが、血管の石灰化や骨の病気を防ぎ、健康な生活を長く続けるための鍵となります。
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(参考文献)
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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