高リン血症の治療に使うリン吸着薬の一覧を教えてください。
主にリン吸着薬が使われます。カルシウム系(炭酸カルシウム等)と、非カルシウム系(セベラマー、炭酸ランタン、鉄含有薬等)があります。
高リン血症の治療には、食事中のリンが体内に吸収されるのを抑える「リン吸着薬」が主に使われます。これらの薬は食事と一緒に服用することで効果を発揮します。リン吸着薬は、含まれる成分によって大きく2つのタイプに分けられます。
カルシウムを含有するリン吸着薬(カルシウム系)
古くから使われているタイプで、炭酸カルシウムや沈降炭酸カルシウムが代表的です。リンを吸着する効果はありますが、カルシウムも一緒に吸収されるため、血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎる(高カルシウム血症)リスクがあり、血管の石灰化を進める可能性が指摘されています。
カルシウムを含有しないリン吸着薬(非カルシウム系)
高カルシウム血症のリスクを避けるために開発された薬で、現在はこちらが主流です。
- セベラマー塩酸塩:ポリマー(高分子)がリンを吸着します。
- 炭酸ランタン:ランタンという金属イオンがリンと強力に結合します。
- 鉄を含有するタイプ:クエン酸第二鉄水和物やスクロオキシ水酸化鉄などがあります。これらはリンを吸着するだけでなく、鉄分も補給できるため、貧血を合併している患者さんに特に有効です。
どの薬を選択するかは、患者さんの血液中のリンやカルシウムの値、貧血の有無、合併症、副作用のリスクなどを総合的に考慮して、医師が判断します。
高リン血症について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
高リン血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
