高リン血症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
健康診断でリン値の高さを指摘された時が目安です。腎臓病の方や、皮膚のかゆみ、骨の痛みなどの症状がある場合も受診をおすすめします。
高リン血症は初期には自覚症状がほとんどないため、受診の目安として最も重要なのは、健康診断などの血液検査の結果です。血液検査でリン(P)の値が基準値を超えていると指摘された場合は、症状がなくても原因を調べるために、医療機関を受診する必要があります。
特に、慢性腎臓病(CKD)と診断されている方は、定期的にリンの値をチェックすることが不可欠であり、数値が高い場合には速やかに主治医(主に腎臓内科医)に相談してください。また、以下のような症状が現れた場合も、高リン血症が進行している可能性があるため、受診の目安となります。
これらの症状は、高リン血症が引き起こすカルシウム代謝の異常や、組織へのリンの沈着が原因である可能性があります。
透析治療を受けている方で、食事療法や薬を飲んでもリンの値が下がらない場合も、治療法を再検討する必要があるため、必ず医師や医療スタッフに相談しましょう。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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