高リン血症の場合、主にどのような治療をしますか?
食事からのリン摂取制限、腸でリンの吸収を抑える薬(リン吸着薬)の内服が基本です。腎不全が進行した場合は透析も行います。
高リン血症の治療は、血中のリン濃度を正常範囲にコントロールし、合併症を予防することを目的として、いくつかの方法を組み合わせて行われます。治療の基本は以下の通りです。
食事療法(リン摂取制限)
治療の第一歩は、食事からのリンの摂取を制限することです。特に、加工食品、インスタント食品、乳製品、肉類、魚卵、レバーなど、リンを多く含む食品を控えるように指導されます。食品添加物として含まれる無機リンは体内に吸収されやすいため、成分表示を確認する習慣も重要です。
薬物療法(リン吸着薬)
食事療法だけでは十分にリン濃度が下がらない場合に、リン吸着薬という飲み薬が処方されます。この薬は、食事と一緒に服用することで、腸の中で食物に含まれるリンと結合し、便として体外へ排泄させる働きがあります。これにより、リンが体内に吸収されるのを防ぎます。
原因疾患の治療
副甲状腺の病気など、高リン血症の原因となっている他の病気がある場合は、その治療も並行して行います。
透析療法
慢性腎臓病が進行し、末期の腎不全に至った場合は、腎臓の代わりに血液中の余分なリンを除去するために、血液透析や腹膜透析が必要となります。
これらの治療法は、患者さん一人ひとりの腎機能の状態やリンの値に応じて、医師が適切に組み合わせて選択します。
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(参考文献)
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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