高リン血症ではどのような症状がありますか?
初期は無症状ですが、進行すると皮膚のかゆみ、骨の痛み、関節痛などが現れます。血管の石灰化による心血管疾患のリスクも高まります。
高リン血症は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、血液検査で偶然発見されることが多いです。
しかし、血液中のリン濃度が高い状態が長期間続くと、さまざまな症状や合併症が現れてきます。高濃度のリンは血液中のカルシウムと結びつきやすいため、血中のカルシウム濃度が低下し(低カルシウム血症)、筋肉のけいれんや手足のしびれを引き起こすことがあります。
また、リンとカルシウムが結合した結晶が皮膚に沈着すると、全身に強いかゆみが生じます。関節に沈着すれば関節痛、血管の壁に沈着すれば血管の石灰化が起こります。血管の石灰化は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる心血管疾患の重大なリスク因子となります。
さらに、リンとカルシウムのバランスが崩れると、骨の代謝を調節するホルモン(副甲状腺ホルモン)が過剰に分泌され、骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなり、骨の痛みを感じたり、骨折しやすくなったりします(腎性骨症)。
これらの症状は、生活の質を大きく低下させるため、症状がないうちから食事療法や薬物療法で、リンの値をコントロールすることが非常に重要です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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