高リン血症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
服薬方法や食事内容を見直し、医師と相談して薬の種類や量を調整します。透析や副甲状腺の治療を見直すこともあります。
高リン血症で薬(リン吸着薬)が効かない場合、いくつかの原因が考えられるため、段階的に対応を見直していくことが重要です。
まず、服薬方法と食事内容の確認が第一です。リン吸着薬は食事と一緒に服用しないと効果が薄れるため、正しいタイミングで飲めているかを確認します。また、加工食品やインスタント食品などに多く含まれるリン(特に吸収されやすい無機リン)の摂取量が多すぎないか、管理栄養士などと食事内容を再評価します。
次に、薬の種類や量の調整を医師と相談します。現在使用している薬が合っていない可能性や、量が不足している可能性も考えられます。効果や副作用には個人差があるため、別の種類のリン吸着薬に変更したり、複数の薬を組み合わせたりすることで改善することがあります。
透析治療を受けている方の場合は、透析条件の見直しも有効です。透析の時間や回数を増やしたり、よりリンを除去しやすいタイプのダイアライザー(透析膜)に変更したりすることで、リンの除去効率を高めることができます。
さらに、副甲状腺機能の評価も重要です。副甲状腺ホルモン(PTH)の値が高いと、骨からリンが血液中に放出され、薬だけではコントロールが難しくなります。この場合は、PTHの分泌を抑える薬物治療を併用する必要があります。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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