好酸球性肺炎の治療期間はどのくらいですか?

急性型は数ヶ月で治療が終わることが多いですが、慢性型は数ヶ月から数年にわたる治療が必要です。

解説

好酸球性肺炎の治療期間は、急性型と慢性型で大きく異なります。

急性好酸球性肺炎(AEP)の場合

  • 症状や胸部X線検査の異常が完全に改善したあと、薬の量を徐々に減らし、中止します。
  • 重症で症状や画像異常の改善が遅れた場合は、ステロイドの量を減らす期間を延長し、治療期間が最大4週間になることもあります。
  • 症状と画像上の改善は通常急速で、全身性ステロイドを開始してから1~2ヶ月でレントゲンの影が完全に消えることが多いです。肺の機能も回復後に正常に戻ります。

慢性好酸球性肺炎(CEP)の場合

  • 最適な治療期間はまだわかっていませんが、再発が多いため、通常は少なくとも3ヶ月間、多くは6~9ヶ月間の治療を続けます。
  • 症状と胸部X線検査の異常が完全に改善したあと(通常4~6週間後)、プレドニゾロンの量を減らして継続します。
  • その後も漸減のうえで、完全に中止します。
  • 研究によると、約4分の1から半数の患者さんは3~9ヶ月で薬の服用を中止できますが、多くの患者さんは1年以上の治療が必要となり、中には生涯にわたる治療が必要となるケースもあります。
  • 症状や画像異常が改善しても再発することが多いため、医師の指示に従って慎重に薬の量を調整し、長期的に病気を管理していく必要があります。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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