好酸球性肺炎で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬が効かない場合は、診断が正しいか再検討し、慢性型では別の治療法も検討されます。

解説

好酸球性肺炎は、通常ステロイド薬によく反応する病気です。もしステロイド薬を使っても症状が改善しない場合は、次のように対応します。

急性好酸球性肺炎(AEP)の場合

ステロイド薬が効かない場合は、別の病気の可能性がないか、もう一度詳しく診断を見直す必要があります。AEPはステロイドによく反応するため、効かない場合はAEPではない、あるいはほかに原因がある、という可能性を考えます。

慢性好酸球性肺炎(CEP)の場合

CEPもステロイド薬によく反応するとされています。もしステロイド治療で改善が見られない場合や、治療中にたびたび再発を繰り返す場合、あるいはステロイドの副作用が強く出てしまう場合は、別の治療法が検討されることがあります。これには、次のようなものがあります。

  • 吸入ステロイド薬:全身性のステロイドの量を減らすのに役立つ可能性があります。
  • 生物学的製剤:好酸球性喘息の治療にも使われる、IL-5やIL-5受容体、IgEをターゲットとした新しいタイプの薬(オマリズマブ、メポリズマブ、ベンラリズマブなど)が、ステロイドの量を減らす目的で使われた例が報告されています。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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