好中球減少症の原因は何がありますか?
先天性の好中球減少症はまれであり、ほとんどが後天性で、多くの原因があります。
好中球減少症は、先天性と後天性に分けられますが、先天性はまれです。
※先天性好中球減少症、周期性好中球減少症、Kostmann症候群など
後天性は以下のように多くの原因がありますが、感染性、薬剤性、免疫性の頻度が多くみられます。
1)造血障害:骨髄での好中球の産生が低下
2)感染性:好中球の消費
- 細菌、ウイルス、真菌(カビ)・マラリア・リケッチアなど
3)薬剤性
- 好中球の産生の低下、好中球の破壊
4)免疫性:好中球の破壊
- 自己免疫性好中球減少症
- 膠原病(全身性エリテマトーデス、Felty症候群など)
5)その他
- 肝硬変、特発性門脈亢進症などによる脾機能亢進症
- 人工透析などによる補体活性化
- 神経性食思不振症
- 銅欠乏症などによる栄養障害
6)原因不明
- 慢性特発性好中球減少症
公開日:
最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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