好中球減少症の場合、主にどのような治療をしますか?
好中球減少症の重症度、感染症の有無を確認の上、好中球減少症の原因探索と必要なら感染症治療を行います。
まずは、好中球減少症の重症度および感染症の有無を確認します。特に好中球数が500/μL未満の重度の好中球減少時の熱発(通常よりも体温が高くなること)は発熱性好中球減少症であり、内科エマージェンシーとして緊急対応が必要な状態であり、積極的な感染症治療を行います。
次に、好中球減少症の原因探索を行います。好中球減少症は、感染性、薬剤性、免疫性がその原因として多くみられ、例えば、ウイルス感染をはじめとする感染症による好中球減少の多くは一過性であり、感染症の治癒により好中球減少は回復します。
薬剤性ですが、多くの薬剤が好中球減少の原因となり、薬剤歴の聴取が重要であり、疑われる薬剤を中止します。免疫性あるいは造血障害を伴う血液疾患の場合、これらの病気に対する治療を行います。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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