IgA腎症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
尿蛋白が多い・血圧が高い患者さんでは、レニン・アンギオテンシン(RA)系阻害薬を使用します。腎機能悪化が進展するリスクが高い人は、ステロイドを使用します。
IgA腎症は、臨床的所見(腎機能と尿蛋白)の重症度と、腎生検(腎臓の組織の一部を採取して行う検査)での組織学的な重症度を組み合わせて、透析療法に至るリスクを層別化します。いずれの症例でも、肥満対策、運動、禁煙、減塩など生活習慣の改善は必須です。
尿蛋白が多い(>0.5g/日)・血圧が高い場合には、降圧薬であるレニン・アンギオテンシン(RA)系阻害薬であるACE阻害薬やARBの内服を行います。血圧を下げる薬のため、低血圧でふらつきなどの症状が出る可能性があります。
尿蛋白が多い・腎臓に急性の病変があるなど、腎機能低下の進行リスクが高い人にはステロイドを併用します。内服に限らず、点滴で投与する場合もあります。ステロイドは炎症を抑える良い薬ですが、長期に使用することで、高血圧、高血糖、体重増加、骨粗鬆症、易感染性、消化性潰瘍などの副作用が出てきます。通常、ステロイドを始めるときには、これらを予防するための内服薬を併用します。
公開日:
最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
IgA腎症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。