IgA腎症に罹患すると疲れやすくなりますか?
IgA腎症は初期に自覚症状が少ないですが、腎機能低下に伴い疲労感やだるさが現れることがあります。
IgA腎症は初期には自覚症状がほとんどありませんが、病気の進行や急性腎障害をきっかけに疲労感やだるさが現れることがあります。ここではIgA腎症と疲れやすさの関係について解説します。
IgA腎症とは
IgA腎症は、腎臓にある糸球体(しきゅうたい)という血液をろ過する組織に、IgAという免疫に関わるたんぱく質が沈着して炎症を起こす慢性の腎臓病です(IgA腎症診療ガイドライン2020)。国の指定難病にも指定されています(難病情報センター)。
初期にはほとんど自覚症状がなく、学校や職場の検尿で血尿や蛋白尿を指摘されて発見されるケースが多いとされています(難病情報センター)。風邪などの上気道炎や急性腸炎にかかった際に、コーラのような色の肉眼的血尿(目で見てわかる血尿)が現れることがあります(IgA腎症診療ガイドライン2020)。
IgA腎症の肉眼的血尿と倦怠感の関係
IgA腎症では、肉眼的血尿が出た際に、尿が出なくなるほどの急性腎障害(急に腎臓の働きが低下する状態)を起こす例があると報告されています(IgA腎症診療ガイドライン2020)。急性腎障害になると、以下のような症状が現れることがあります(日本腎臓学会)。
このように、肉眼的血尿をきっかけに急性腎障害が起こった場合には、疲労感やだるさを感じることがあります。
IgA腎症が進行したときの疲労感
IgA腎症が進行すると、腎機能の低下に伴ってさまざまな全身症状が現れるようになります(難病情報センター)。腎機能が大きく低下した末期腎不全では、体内に老廃物(尿毒症物質)がたまる尿毒症(にょうどくしょう)の状態となり、だるさは代表的な症状のひとつとされています(日本腎臓学会)。
さらに、腎臓の機能低下に伴って腎性貧血(じんせいひんけつ)が進行すると、全身の倦怠感などの症状が現れることもあります(日本腎臓学会)。
IgA腎症で気になる症状があるときは
IgA腎症は初期には自覚症状がほとんどないことが多い病気ですが、病気が進行すると疲労感やだるさ、むくみ、高血圧などの症状が現れることがあります(難病情報センター)。肉眼的血尿や体のだるさが続くなど、気になる症状があるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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