IgA腎症のステージごとの症状や治療法を教えてください。
初期は無症状で、次第にむくみ等が現れます。尿蛋白が多くなると降圧剤やステロイド等で治療されます。
IgA腎症は、学校の検尿や検診などで、偶然尿潜血や血尿を指摘されてIgA腎症とわかる場合も多いとされており、初期は一般的に無症状です。尿蛋白が正常または軽度上昇(<0.5g/日)の場合には、通常薬物療法は行われません。
しかし、進行すると腎機能の低下に伴って、高血圧の合併や両下肢のむくみなど腎不全に伴う症状がでます。
尿蛋白が多い場合(≧0.5g/日)・血圧が高い場合には、降圧薬であるACE阻害薬やARBの内服を行います。
尿蛋白が多い・腎臓に急性の病変があるなど、腎機能低下の進行リスクが高い人には、ステロイドを併用します。ステロイドパルス療法という点滴での投与を行うこともあります。
また、日本では扁桃腺摘出術を単独で、もしくはステロイドパルス療法との併用で治療する場合があります。臨床的な症状や尿所見の改善効果が期待できますが、腎機能低下を抑える効果については現時点では不明とされています。
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最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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