IgA腎症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

支持療法や減塩などの生活習慣の改善を中心に治療を行うことが一般的とされています。

IgA腎症で主な治療薬が効かない場合は、慢性腎臓病(CKD)の進行を抑える支持療法や生活習慣の改善が治療の柱となります。他の免疫抑制薬やSGLT2阻害薬の使用が検討されることもあります。

IgA腎症の主な治療薬

IgA腎症の治療では、まずレニン・アンギオテンシン(RA)系阻害薬やステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)が使用されます。日本では、これらに加えて口蓋扁桃摘出術(こうがいへんとうてきしゅつじゅつ)を組み合わせる治療も行われています(エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン2020)。これらの治療で尿たんぱくの減少や腎機能の維持を目指します。

IgA腎症で薬が効かないときに検討される治療

主な治療薬が効かない場合や使用できない場合には、他の免疫抑制薬や抗血小板薬、n-3系脂肪酸(魚油)などが検討されることがあります。ただし、これらの治療についてはいずれも十分な根拠があるとはいえず、国際的なガイドラインでも広く推奨されていない状況です(KDIGO 2021)。使用にあたっては、効果と副作用のバランスを慎重に考慮する必要があるとされています。

IgA腎症と慢性腎臓病(CKD)の進行を抑える支持療法

主な治療薬で効果が得られない場合は、慢性腎臓病(CKD)としての進行を抑える支持療法が治療の中心となります。近年では、SGLT2阻害薬が糖尿病の有無にかかわらずCKD患者さんの腎機能低下を抑えることが報告されており、尿たんぱくを有するIgA腎症の患者さんにも使用が検討されることがあります(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023、日本腎臓学会SGLT2阻害薬recommendation)。

IgA腎症の生活習慣で気をつけること

日常生活では、以下の点に気をつけることが大切とされています(難病情報センター、エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン2020)。

  • 減塩(食塩の摂り過ぎを避ける)
  • たんぱく質の摂取量を調整する
  • 禁煙

腎機能を長く維持するためには、日々の生活管理も治療の一部です。治療を続けても尿たんぱくが減らない場合や体調に変化を感じたときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。

IgA腎症について、特に知りたいことは何ですか?

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  4. 公開

虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科

大庭 悠貴 監修

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