IgA腎症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
慢性腎臓病の進行を防ぐための支持療法を行います。
レニン・アンギオテンシン(RA)系阻害薬やステロイドが主な治療薬で、日本では扁桃摘出術を組み合わせることもあります。
これらが使えない、あるいは無効である場合に、他の免疫抑制薬や抗血小板薬、n-3系脂肪酸(Fish Oil)などを併用することもあります。しかし、どれも十分な根拠はなく、海外でもほとんど推奨されていません。
残念ながら薬が効かない場合は、慢性腎臓病の進行を抑えるために、できる治療を行います。生活習慣の改善はもちろん、腎機能を保つため、尿蛋白を減らすためにSGLT2阻害薬を併用したり、腎性貧血があればエリスロポエチン製剤(ESA)やHIF-PH阻害薬などの腎性貧血治療薬を使用したりします。
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最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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