腸重積症ではどのような症状がありますか?
腸重積症は周期的な激しい腹痛や嘔吐、血便が特徴です。
腸重積症の典型的な症状は、周期的な強い腹痛(泣き叫ぶ・体を丸める)、嘔吐(初期は食物、進行すると胆汁性)、血便(イチゴジャム状)です。これらの症状が見られた場合は、早急に医療機関を受診することが大切です。
腸重積症の症状は、腸の一部が隣の腸に入り込み、通過や血流が妨げられることで現れます。代表的なのは「発作的な激しい腹痛」で、子どもが突然泣き出して苦しそうに体を丸め、しばらくすると落ち着く、ということを繰り返します。この「周期的に繰り返す激しい痛み」は本症を疑う重要なサインです。痛みの発作は15~20分間続き、その間に一見正常な間隔が続きますが、痛みは時間の経過とともに悪化し、長く続く傾向があります。
次に多いのは「嘔吐」で、最初は食べたものを吐き、進行すると胆汁を含んだ黄色や緑色の液体を吐くことがあります。また、腸の粘膜が傷つくと血液と粘液が混ざった「イチゴジャム状(ゼリー状)の血便」が見られることがあります。これは典型的な症状ですが、必ずしも初期から出るわけではありません。
進行すると腸の血流障害から腸壊死に至り、ぐったりする、意識がぼんやりする、発熱、脱水などの全身症状を伴うこともあります。初期は比較的元気に見える子どもでも、症状が急速に悪化することがあるため注意が必要です。
成人でも同様の症状が見られますが、小児よりも症状が漠然としていることが多く、診断が遅れることがあります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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