肥満低換気症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
主に夜間の呼吸補助と体重管理を中心に行われます。
肥満低換気症候群(OHS)の治療は、主に夜間の呼吸補助と体重管理を中心に行われます。
まず、安定している外来患者に対しては、睡眠中の持続的気道陽圧療法(CPAP)が第一選択とされます。
特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)を合併している患者には、CPAPが推奨されています。
ただし、重症例やCPAPのみで十分な効果が得られない場合には、非侵襲的陽圧換気(NIV)が用いられることもあります。
また、OHSを根本的に改善するためには、持続的な25~30%の体重減少が重要とされており、必要に応じて減量手術(バリャトリック手術)も考慮されます。
これらの治療を組み合わせることで、呼吸状態の改善や長期的な予後の向上が期待されます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Yuka Harada et al. Obesity hypoventilation syndrome in Japan and independent determinants of arterial carbon dioxide levels. Respirology. 2014, 19, 1233-40.
Babak Mokhlesi et al. Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline . Am J Respir Crit Care Med. 2019, 200, e6-e24..
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