肥満低換気症候群の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
睡眠環境を整え、呼吸補助療法を継続しましょう。減量にも取り組みましょう。
肥満低換気症候群(OHS)の患者さんが日常生活で気をつけるべきポイントは、次のとおりです。
1. 睡眠環境を整えること
呼吸が悪化しやすい仰向け寝を避け、できるだけ上半身を少し起こして寝るようにしましょう。適切な枕やリクライニングベッドの使用も効果的です。
2. CPAPやNIV治療を毎晩確実に行うこと
呼吸補助療法は継続が重要です。違和感がある場合は医師に相談し、無理なく使用を続けましょう。
3. 体重管理に取り組むこと
食事療法や軽い運動を取り入れ、体重を少しでも減らす努力を続けることが、呼吸状態の改善に直結します。
4. 感染症の予防
呼吸器感染症は症状悪化の引き金となるため、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンの接種、手洗い・うがいの徹底を心がけましょう。
5. 禁煙を徹底すること
喫煙は肺機能をさらに悪化させるため、禁煙は必須です。
6. 体調変化に注意すること
息切れの悪化、日中の眠気の増強、浮腫の出現などがあれば、早めに医療機関に相談するようにしましょう。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Yuka Harada et al. Obesity hypoventilation syndrome in Japan and independent determinants of arterial carbon dioxide levels. Respirology. 2014, 19, 1233-40.
Babak Mokhlesi et al. Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline . Am J Respir Crit Care Med. 2019, 200, e6-e24..
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