肥満低換気症候群の場合、どのようなリハビリが効果的ですか?
呼吸機能のサポートと、持続可能な有酸素運動を中心としたリハビリが効果的です。
肥満低換気症候群(OHS)のリハビリは、呼吸機能の維持・改善と体重減少を目的として行われます。効果的なリハビリの内容は、次の通りです。
1. 呼吸リハビリテーション
- 呼吸筋トレーニング:横隔膜を鍛えるために腹式呼吸や呼気筋トレーニングを行います。
- 体位ドレナージや排痰指導:痰の排出を促進し、呼吸状態を改善します。
2. 運動療法(有酸素運動中心)
- ウォーキングやエルゴメーター(自転車漕ぎ)など、負担の少ない有酸素運動を取り入れます。
- 運動強度は、息切れが軽度にとどまるレベルで設定します。
- 週3〜5回、20~40分程度を目安に、継続することが推奨されます。
3. 栄養指導と併行した体重管理プログラム
- リハビリ単独では十分な体重減少は難しいため、食事療法と組み合わせたプログラムが効果的です。
- 必要に応じて、管理栄養士による食事指導も受けます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Yuka Harada et al. Obesity hypoventilation syndrome in Japan and independent determinants of arterial carbon dioxide levels. Respirology. 2014, 19, 1233-40.
Babak Mokhlesi et al. Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline . Am J Respir Crit Care Med. 2019, 200, e6-e24..
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