肥満低換気症候群の診断基準にはどのようなものがありますか?
肥満と昼間の慢性的な高二酸化炭素血症が含まれます。
肥満低換気症候群(Obesity Hypoventilation Syndrome, OHS)の診断基準は、主に次の3つの要素に基づいています。
1. 肥満の存在
- 体格指数(BMI)が30kg/m²以上であること
2. 昼間覚醒時の慢性的な高二酸化炭素血症
- 覚醒時の動脈血ガス分析でPaCO₂が45mmHg以上であること
3. 他の原因による低換気の除外
これらの条件をすべて満たす場合に、肥満低換気症候群と診断されます。
さらに、多くの患者さんは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)も合併しているため、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を用いて、睡眠時呼吸障害の有無を評価することも重要とされています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Yuka Harada et al. Obesity hypoventilation syndrome in Japan and independent determinants of arterial carbon dioxide levels. Respirology. 2014, 19, 1233-40.
Babak Mokhlesi et al. Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline . Am J Respir Crit Care Med. 2019, 200, e6-e24..
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