肥満低換気症候群の診断基準にはどのようなものがありますか?

肥満と昼間の慢性的な高二酸化炭素血症が含まれます。

解説

肥満低換気症候群(Obesity Hypoventilation Syndrome, OHS)の診断基準は、主に次の3つの要素に基づいています。

1. 肥満の存在

  • 体格指数(BMI)が30kg/m²以上であること

2. 昼間覚醒時の慢性的な高二酸化炭素血症

  • 覚醒時の動脈血ガス分析でPaCO₂が45mmHg以上であること

3. 他の原因による低換気の除外

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、神経筋疾患、胸郭変形(強直性脊椎炎、側弯症など)など、ほかに高二酸化炭素血症を説明できる明らかな病態がないこと

これらの条件をすべて満たす場合に、肥満低換気症候群と診断されます。

さらに、多くの患者さんは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)も合併しているため、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を用いて、睡眠時呼吸障害の有無を評価することも重要とされています。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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肥満低換気症候群

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