肥満低換気症候群で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
呼吸補助療法の導入・見直しを行います。
肥満低換気症候群(OHS)では、もともと薬だけで症状を改善するのは難しいため、薬が効かないと感じた場合には、次のような対策が重要です。
1. 呼吸補助療法(CPAPまたはNIV)の適切な導入・見直し
OHSの治療の中心はCPAPやNIVによる換気補助です。
薬が効かないと感じた場合は、まずCPAPの設定が適切か、NIVへの切り替えが必要かを医師と相談します。
特に、重症例やCPAPでPaCO₂が十分に改善しない場合は、NIV(非侵襲的陽圧換気療法)への変更が推奨されます。
2. 体重減少への積極的な取り組み
OHSの根本的な原因は肥満にあるため、持続的な25~30%の体重減少が必要とされます。
通常の食事療法・運動療法に加え、必要に応じて減量手術(バリャトリック手術)も選択肢となります。
3. 合併症の管理
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Yuka Harada et al. Obesity hypoventilation syndrome in Japan and independent determinants of arterial carbon dioxide levels. Respirology. 2014, 19, 1233-40.
Babak Mokhlesi et al. Evaluation and Management of Obesity Hypoventilation Syndrome. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline . Am J Respir Crit Care Med. 2019, 200, e6-e24..
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