IgG4関連疾患の場合、主にどのような治療をしますか?
IgG4関連疾患の治療には主にステロイド薬を用います。
IgG4関連疾患の治療は、主に病気の原因となっている「炎症」を抑え、影響を受けて腫れたり硬くなったりしている臓器の状態を改善し、病気の進行を止めることを目的に行われます。
治療の中心となるのは、「ステロイド薬」です。ステロイド薬は、体の免疫の働きを調整し、強力に炎症を抑える効果があります。
通常、最初は比較的多い量から始めて、症状や検査の数値を見ながら、ゆっくりと量を減らしていきます。多くの患者さんで、ステロイド薬によって症状が改善し、腫れも引いてきます。
ただし、ステロイド薬には副作用が出ることもあります。そのため、医師は患者さんの状態をみながら、慎重に量を調整していきます。
ステロイド薬だけでは効果が不十分な場合や、ステロイド薬の量を減らしたい場合、あるいは副作用のためにステロイド薬を使いにくい場合には、「免疫抑制薬」という別の種類のお薬を併用したり、切り替えたりすることもあります。
また、近年では、特定の状況で「生物学的製剤」と呼ばれる新しいタイプのお薬が使われることもあります。
IgG4関連疾患は、治療によって症状がよくなっても、病気が再び活動する(再発する)ことがあります。
そのため、治療を始めたあとも、定期的に病院に通って、体の状態や検査の数値を確認し、病気が落ち着いているか、再発の兆候がないかをチェックしていくことが非常に重要です。
治療法は、患者さんの全身の状態や、どの臓器がどの程度影響を受けているかによって異なります。
専門の医師が、一人ひとりの患者さんに合わせて最適な治療計画を立てて進めていきます。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
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