発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)のクームス試験とはなんですか?
赤血球の表面に抗体が付いているかを調べる検査で、PNHでは通常陰性です。
クームス試験(直接抗グロブリン試験)は、赤血球の表面に抗体が付いているかを調べる検査です。自己免疫性溶血性貧血では陽性となりますが、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の溶血(赤血球が破壊されること)は抗体によって引き起こされるものではなく補体によって生じるため、通常は陰性となります。
したがって、クームス試験はPNHの確定診断には使われませんが、疾患を絞り込むのには役立ちます。臨床現場では「溶血があるのにクームス試験が陰性ならPNHを疑う」という手がかりになります。現在はフローサイトメトリーという検査機器によるCD55・CD59の欠損確認が主役となっています。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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