発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準を教えてください。
GPIアンカー型膜蛋白欠損赤血球1%以上かつLDH高値で明らかなPNHと診断します。
「発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド(令和4年度改訂版)」における診断基準では、以下の両方を満たす場合を「Definite PNH」(明らかなPNH)と診断します。
- ①GPIアンカー型膜蛋白(CD55, CD59など)欠損赤血球(II+III型)が1%以上
- ②血清LDHが正常上限の1.5倍以上
これらの欠損赤血球の検出には、抗CD55およびCD59抗体や高感度に細胞表面の分子を解析できる機器が必須です。補助所見として幼弱な赤血球増加、間接ビリルビン上昇、ハプトグロビン低下、尿中ヘモグロビン陽性などがあります。直接クームス試験は通常陰性で、自己免疫性溶血性貧血との鑑別に有用です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
発作性夜間ヘモグロビン尿症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです