発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断を行うためには、どのような検査を行いますか?
補体介在性の血管内溶血と、それに伴うヘモグロビン尿、血栓症、骨髄不全を3大症状とします。
①補体の攻撃によって起こる血管内溶血とそれに伴うヘモグロビン尿、②血栓症、③骨髄不全を3大症状とします。
①補体の攻撃によって起こる血管内溶血とそれに伴うヘモグロビン尿
めまい、疲労、息切れ、呼吸困難といった貧血症状、ヘモグロビン尿(※)、黄疸といった溶血症状のほかにも、腹痛、嚥下障害、男性機能不全などの多様な症状を示します。
(※ヘモグロビン尿…溶血(赤血球が破壊された状態)の程度によってワインレッド色からコーラ色まで色調はさまざまです。典型的には、早朝によく見られます)
②血栓症
本邦例では欧米に比べ比較的まれですが、予後を左右するPNHに特徴的な症状です。
③骨髄不全
再生不良性貧血(aplastic anemia: AA)を代表とする後天性骨髄不全疾患と、しばしば合併・相互移行します。
公開日:
最終更新日:
大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 血液内科 招聘教授
西村 純一 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
発作性夜間ヘモグロビン尿症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」とはどのような病気ですか?
「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」とは、赤血球が血管内で破壊される病気で、溶血性貧血のひとつです。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の原因は何がありますか?
血液細胞のもとである造血幹細胞に後天的に遺伝子異常が起こることが原因です。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)ではどのような症状がありますか?
補体の攻撃によって起こる血管内溶血と、それに伴うヘモグロビン尿、血栓症、骨髄不全を3大症状とします。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)には初期症状はありますか?
溶血症状が顕在化する前に、骨髄不全症状(貧血、感染、出血)、血栓症などがみられることがあります。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の場合、主にどのような治療をしますか?
治療の主体は3大症状に対する対症療法ですが、赤血球の破壊を抑える薬が開発され、生命予後は大きく改善しました。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
貧血やヘモグロビン尿(血尿と間違われる場合があります)といった症状が見られる場合は、血液内科を受診しましょう。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、なぜ「夜間」と名前がついているのですか?
血管内での赤血球破壊が夜間(睡眠中)に起こるためです。そのため、起床後すぐの尿はヘモグロビン尿となります。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対して行う抗補体療法とは、どのような治療ですか?
「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」とは、赤血球が血管内で破壊される病気で、溶血性貧血のひとつです。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、難病ですか?
血液細胞のもとである造血幹細胞に、後天的に遺伝子異常が起こることが原因です。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。