強迫性障害は遺伝しますか?
遺伝的要因も影響しますが、環境要因も複雑に関わって発症します。
強迫性障害の発症には、遺伝的な要因が全く関係ないわけではありません。
研究によると、血縁のご家族に強迫性障害の方がいる場合、そうでない方と比べて少し発症しやすくなることがわかっています。
これは、病気にかかりやすい体質(遺伝的素因)が、親から子へ受け継がれることがあるためと考えられています。
しかし、特定の遺伝子一つだけで強迫性障害になるわけではなく、複数の遺伝子が複雑に関わっていると推測されています。
さらに重要なのは、遺伝的な要因を持っていたとしても、必ずしも強迫性障害を発症するわけではないということです。
むしろ、大きなストレスを経験したり、生活環境の変化があったり、脳の中の神経伝達物質(情報を伝える物質)のバランスが少し崩れたりといった、様々な環境要因が絡み合って発症に至ると考えられています。
つまり、遺伝は強迫性障害になりやすさに関わる一つの要素であり、それだけで全てが決まるわけではありません。
もしご心配なことがあれば、専門の医療機関に相談してみることをお勧めします。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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