骨髄芽球や骨髄球とはなんですか?慢性骨髄性白血病と関係はありますか?
骨髄芽球や骨髄球は本来、骨髄に存在する未熟な細胞ですが、慢性骨髄性白血病では血液中に現れます。
慢性骨髄性白血病(CML)では、骨髄に存在する最も未熟な造血幹細胞そのものに異常をきたしており、血球の成熟は阻害されていませんが、血球生産のコントロールができないという問題を抱えています。
そのため、各成熟段階の白血病細胞が存在し、それぞれの成熟段階にある白血病細胞は正常な白血球とほぼ同じ機能を保っているという状態です。
血液中には通常では認められない「骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球」という各分化段階の幼弱な骨髄球系細胞が出現しており、「骨髄芽球や骨髄球」はこれらの幼弱な段階の細胞の一部にあたります。
これらの細胞は、本来、正常な骨髄に存在する細胞でありますが、CMLでは血液中に現れることが特徴的であるため、「CMLと関係がある」と言うことができます。
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最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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