気管支喘息の場合、献血はできないのでしょうか?
気管支喘息の症状がある方やときどき発作を起こす方は、献血をご遠慮いただくとされています。
気管支喘息(きかんしぜんそく)があると献血できないのか、気になる方もいるでしょう。喘息がある人すべてが一律に献血できないわけではありませんが、症状や発作の状況、使用している薬などによって献血を控える必要があります。ここでは、日本赤十字社が公開している情報をもとに、判断の考え方を解説します。
気管支喘息でも献血はできる?
日本赤十字社の「献血をご遠慮いただく場合」では、喘息が「特定の病気にかかったことのある方」の項目に挙げられています。
ただし、喘息と診断された人すべてが一律に献血できないという意味ではありません。現在の症状や発作の頻度、治療薬、当日の体調などを確認したうえで、献血会場の健診医が最終的に判断します。
気管支喘息で献血を控えるのはどんなとき?
日本赤十字社は、「ぜんそく症状がある方や時々発作を起こす方」について、採血中に発作が起こると事故につながるため、献血を控えるよう案内しています。
次のような場合は、献血よりも治療や体調の回復を優先しましょう。
体調が不安定な状態で献血すると、採血をきっかけに症状が悪化するおそれがあります。
気管支喘息の治療薬を使っている場合の献血はどうなる?
喘息の治療薬を使用していることだけを理由に、必ず献血できなくなるわけではありません。
服薬中の方の扱いについて、日本赤十字社は次のように説明しています。
- 支障がないとされるのは、ビタミン剤やごく一般的な胃腸薬などの類です
- それ以外は、病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります
- 外用薬・坐薬・点眼薬・点鼻薬でも、その内容により献血できない場合があります
- 可否の判断は医師が行うとされています
- 治験に参加している場合は、観察期間が終了するまで献血はできません
気管支喘息の症状
気管支喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激に対して気道が敏感になって、発作的に狭くなることを繰り返す病気です。
主に次のような症状がみられます(日本呼吸器学会)。
- 発作的な咳や痰(たん)
- 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴/ぜんめい)
- 息苦しさ
- 夜間や早朝に起こりやすい咳や息苦しさ
症状がないときでも気道の炎症が続いていることがあるため、吸入ステロイド薬などによる長期管理を自己判断で中止してはいけません。献血するために治療薬を休薬するのではなく、薬を使用していることを問診で申告してください。
気管支喘息の方が献血を検討するときの注意点
献血前には、次の点を確認しておきましょう。
- 現在、咳、喘鳴、息苦しさがないか
- 最近、喘息発作を起こしていないか
- 発作治療薬を使用した時期
- 使用している薬の名称と使用目的
- 風邪、発熱、睡眠不足などの体調不良がないか
日本赤十字社のウェブサイトに掲載されている薬や予防接種などの情報は、すべてのケースを網羅したものではありません。判断に迷う場合は、事前に最寄りの血液センターや献血ルームへ問い合わせてください。
献血当日の問診では、喘息の症状、直近の発作、使用している薬について正確に申告しましょう。症状がある場合や最近発作を起こした場合は献血を延期し、喘息の治療を受けている医療機関に相談してください。
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監修医からのメッセージ
気管支喘息が治りづらい方へ


(参考文献)
日本赤十字社「特定の病気にかかったことのある方(ぜんそく)」https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_01/.(参照 2026-09-08).
日本赤十字社「当日の体調不良、服薬中、発熱等の方」https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_02/.(参照 2026-09-08).
日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」https://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/.(参照 2026-09-08).
一般社団法人日本呼吸器学会「気管支ぜんそく」(呼吸器の病気)https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-01.html.(参照 2026-09-08).
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編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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