茶色のおりものがあり生理がこない

監修医師金沢 誠司産婦人科

更新日
2026/06/03
公開日
2025/04/29

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概要

茶色のおりものがあり生理が来ない場合、古い経血が少量ずつ排出されている可能性や、ホルモンバランスの変化が影響していることがあります。妊娠初期の着床出血として見られる場合もあるとされています。出血が続く場合や妊娠の可能性がある場合は、医療機関への相談をご検討ください。

不正出血とは

不正出血とはどのような症状ですか?

月経以外のタイミングで見られる性器からの出血のことです。原因は多岐にわたります。

月経期以外に見られる女性の外性器からの出血のことを不正出血と呼びます。
特に病気によらないものもあれば、悪性腫瘍によって引き起こされるものもあるなど、原因は多岐にわたります。

さらに詳しく:不正出血とはどのような症状ですか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科
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不正出血の原因

不正出血を引き起こす子宮の病気以外の原因としては、何が考えられますか?

腟からの出血が原因となることもあります。

外傷や年齢に伴う萎縮による炎症(萎縮性腟炎)などで腟から出血することもあります。
また、尿道や肛門の病気などによって出血している可能性も、不正出血かどうか見極める際には考慮します。

さらに詳しく:不正出血を引き起こす子宮の病気以外の原因としては、何が考えられますか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

不正出血を引き起こす子宮の病気にはどのようなものがありますか?

月経異常や良性のポリープ、子宮体部や頚部の悪性腫瘍など、さまざまな病気が考えられます。

不正出血の原因は多岐にわたります。
子宮の病気のみに限っても、

  • 子宮頚部や内膜の良性ポリープ
  • 子宮体部や頚部の悪性腫瘍(子宮体がん、子宮頸がん)
  • 月経の異常
  • 子宮の感染症(子宮内膜炎)
  • 妊娠の関連した出血(流産など)

といったさまざまな原因が考えられます。
また、子宮の病気以外にも、ホルモンの異常などによって不正出血が起こる場合があります。

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受診の目安・何科を受診するべきか

不正出血が1日だけ見られるのは異常ですか?どのくらい続いたら病院を受診すれば良いですか?

月経期以外の出血は、すべて不正出血となります。病院受診の基準は特にありませんが、出血量が多い場合には速やかに受診すると良いでしょう。

月経以外に見られる性器出血は、日数に関わらず不正(性器)出血と呼びます。
一方で、不正出血の中にも、排卵期の少量の出血など病的な意義が乏しい場合もあるため、必ずしも異常(病的)とは言い切れません。

「どのくらい不正出血が続いたら受診を推奨する」といった基準はありませんが、出血量が多い場合や、出血が持続する場合に加えて、妊娠中や出血以外に下腹部痛や発熱などの症状も伴う場合などは、少量の出血であっても早めに婦人科を受診しておくと良いでしょう。

さらに詳しく:不正出血が1日だけ見られるのは異常ですか?どのくらい続いたら病院を受診すれば良いですか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

受診した際、不正出血について医師にどのように説明すればよいでしょうか?

出血量や出血が続いている期間、出血が繰り返しているかどうかなどを、なるべく具体的に医師に伝えてください。

出血量や出血が起きた時期・期間は必ず医師に伝えましょう。
特に出血と月経周期との関係は、診断を下すうえで非常に重要な情報となります。
また、出血は定期的に繰り返して起こるのか、使用中の内服薬があるかどうかなどの情報も、あわせて説明するとよいでしょう。
心当たりのある情報を思いつく限り、なるべく具体的に詳しく伝えることが大切です。

さらに詳しく:受診した際、不正出血について医師にどのように説明すればよいでしょうか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

不正出血がある場合、何科を受診すればよいでしょうか?

婦人科・産婦人科を受診してください。

女性器由来の出血であれば、産婦人科が専門となります。
不正出血が疑われた場合は、まずは産婦人科を受診しましょう。

こちらのページから最寄りの婦人科・産婦人科を調べることができます。

さらに詳しく:不正出血がある場合、何科を受診すればよいでしょうか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

不正出血は放置するとどうなりますか? 医療機関を受診する目安はありますか?

生理以外のタイミングで出血があるときは、放置せずぜひ早めに受診しましょう。

不正出血の原因はさまざまであり、それらの中には妊娠や子宮の悪性腫瘍など、早期発見が望ましい状態や疾患も含まれます。
不正出血を認めた場合には、出血量の多少によらず受診することが望ましいです。

さらに詳しく:不正出血は放置するとどうなりますか? 医療機関を受診する目安はありますか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科
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検査・診断

不正出血の原因はセルフチェックできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

不正(性器)出血の原因のセルフチェックは難しく、一般的には婦人科診察で判断する必要があります。
以下のような場合には、特に注意を要する状態と考えられ、早めに産婦人科を受診することが推奨されます。

  • 通常の生理を越えるような大量の出血がある
  • 不正出血が数ヶ月以上継続する
  • 妊娠期間中に不正出血がある
  • 閉経後にもかかわらず不正出血がある
  • 強い痛みや発熱などの症状を伴う


なお、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えることで、不正出血の緊急度や関連する病気をチェックすることもできますのでご活用ください。

さらに詳しく:不正出血の原因はセルフチェックできますか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

生理不順なのですが、生理と不正出血を見分ける方法はありますか?

判断が難しいケースがあるので、迷ったら医療機関を受診しましょう。

もともと生理不順の方の場合、月経と病的な不正出血を見分けることは容易ではありません。
出血の量や時期、痛み方がいつもの月経と異なるようであれば、積極的に医師に相談する必要があります。

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不正出血ではどのような検査を行いますか?

内診を行い、出血源や出血量の確認を行います。超音波検査や尿検査も行うことがあります。

婦人科で一般的に行われる診察である内診(指や器具を入れて腟内の状態を観察すること)を実施し、出血源や出血量を確認します。
また、腟の超音波検査で、子宮や卵巣の状態も確認します。
必要に応じて、子宮のがん検診やおりもの検査、血液検査、尿検査なども行います。

さらに詳しく:不正出血ではどのような検査を行いますか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科
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不正出血に関連するその他の質問

更年期に鮮血の不正出血が見られる場合、何が考えられますか?

更年期における不正出血では、ホルモンバランスの乱れが原因となることが多いですが、子宮体がんなど悪性腫瘍にも注意する必要があります。

更年期は、ホルモンバランスが乱れるため、月経周期異常や不正(性器)出血が起こりやすい時期となります。
一方で、子宮体がんなどの悪性腫瘍(がん)の頻度も増えてくるため、見逃さないようにする必要があります。
その他に考えられる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

腟炎

  • 萎縮性腟炎

など

ポリープ

  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮内膜ポリープ

など

良性腫瘍

など

その他

  • 出血しやすくなる全身や血液の病気

など

なお、出血してから時間が経過していない新しい血液であれば、鮮血となります。体表面からの出血や出血量が多い場合に、鮮血として観察されることが多い印象です。

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茶色や黒い血が少量出る生理が続くのは不正出血ですか?

月経以外の出血であれば不正出血となります。

月経以外に性器由来の出血があることを、不正(性器)出血と呼びます。月経なのであれば、不正出血とは呼びません。

月経血量が少ない場合には、茶色や黒い血液を少量認めて終わってしまうこともあります。月経血量が少ないこと自体は必ずしも病気とはいえず、ピルの内服中や更年期などの場合には、月経血量が少なくなることがあります。

一方で、不正出血との判断が難しいことや、排卵がうまくできておらずホルモンバランスが乱れている可能性なども考えられるため、一度婦人科で相談すると良いでしょう。

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不正出血が茶色い場合と鮮血の場合では何が違いますか?

出血してからの時間が異なります。茶色い血液は鮮血と比較してやや古い(出血してから時間が経過した)血液と考えられます。

血液の色調は、出血してからの時間によって変化します。時間が経過した血液は、空気と触れることで酸化して、徐々に茶色っぽい色に変化します。
茶色の不正(性器)出血は、出血してから時間が経って、ゆっくりと流れ出てきたと考えられます。
そのため、どちらかというと出血に勢いがなく、少量の血液が滲みだしているような場合に、茶色い不正出血になることが多いでしょう。

不正出血ではありませんが、月経のはじめや終わりなどにも茶色の少量の出血を認めることがあります。
一方、鮮血は出血量が多い場合や、体表近くでの出血で見られることが多いです。

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おりものに茶色く血が混じっていて生理がこないのは不正出血ですか?

少量の生理の可能性もあれば、不正出血の可能性もあります。

月経以外の性器由来の出血を、不正(性器)出血と呼びます。
茶色く少量の血液のみを認める場合には、少量の月経の可能性もあれば、不正出血の可能性もあります。
鮮血ではなく茶色の血液は、やや古い血液であると考えられます。

不正出血の原因

不正出血の原因はさまざまですが、代表的な原因として以下のようなものが挙げられます。

腟からの出血

萎縮性腟炎などで腟粘膜が脆弱になっていると出血しやすくなります。

子宮頸部からの出血

子宮頸部異形成・子宮頸がんなどの病気や、子宮頸部のびらん・ポリープなどがあると出血しやすくなります。

子宮内腔からの出血

子宮体がんや子宮内膜増殖症などの子宮内膜の異常な増殖を伴う病気や子宮内膜ポリープ、筋腫などが考えられます。

その他

妊娠に伴うものや、排卵期出血などが考えられます。

月経血量が少なくなる原因

月経血量が少なくなる代表的な原因としては、以下のようなことが考えられます。

ホルモン剤の使用

低用量ピルなどの使用によって月経血量が極端に減少することがあります。

更年期

更年期には月経周期や月経血量が不安定になります。極端に少ないこともあれば、通常以上に多くなることもあります。

排卵障害

排卵がうまくいかないと、月経血量が少なくなる可能性があります。

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生理の時に大量の血が出てくるのですが、これは不正出血ですか?

月経量が多いことを過多月経といいます。月経期以外の出血である不正出血とは異なります。

月経時に出血が多いことを過多月経と呼びます。
不正出血は月経期以外に見られる出血であるため、過多月経は不正出血に該当しません。
過多月経の場合には、子宮筋腫などが関わっていることが多いです。

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性行為後の出血も不正出血に当たりますか?

少量であれば問題のないこともありますが、外傷や初期の子宮病変などが見つかることもあります。

性行為に伴って少量の出血が起こることは決して珍しくありませんが、子宮の出口(腟部)になんらかの病気がある可能性や、外陰部に外傷ができている可能性もあります。
出血量が多い場合や出血を繰り返す場合、痛みを伴う場合などは、受診を検討してください。

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不正出血とストレスには関係がありますか?

ストレスは、ホルモンバランスを乱すことによって月経不順や不正出血の原因となることがあります。

はい、ストレスは不正(性器)出血の原因になります。
精神的・肉体的なストレスを受けると、コルチゾールなどの副腎皮質ホルモンの産生が増加することになります。それに伴い女性ホルモンの分泌を抑制されることで、排卵や月経周期に影響するとされています。
環境の変化や職場・家庭内での強いストレスなどに伴い、月経不順や無月経、不正出血などが出現した場合には、ストレスが原因となっている可能性があります。婦人科で相談すると良いでしょう。

さらに詳しく:不正出血とストレスには関係がありますか?監修医師藤井 達也松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科

不正出血と低用量ピルには関係がありますか?

低用量ピルを使っているときに不正出血が起こることがあります。

低用量ピルの服薬期間中、少量の不正出血が見られることもあります。
体内のホルモンバランスが不安定になることで、子宮内膜が剥がれやすくなるためです。
ピルの種類を変更することで改善することもありますので、出血が見られる際は医師に相談してみましょう。

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不正出血が改善しない場合、どのようにすればよいでしょうか?

不正出血が続くことでひどい貧血になることもあるため、あらためて受診しましょう。

出血量にもよりますが、不正出血が続くなかで知らないうちに貧血が進行するケースなどもあるため、症状が改善しないまま放置してしまうのはたいへん危険です。
速やかに医療機関を受診することを推奨します。

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不正出血がある場合、子宮頸がんの可能性はありますか?

子宮頸がんによって不正出血をきたすことがあります。

初期の子宮頸がんによる出血はそれほど頻繁に見られるものではありませんが、子宮頸がんや子宮体がんは不正出血の原因として十分に考えられるものです。
違和感のある出血が見られる場合、量の多少などにかかわらず、ぜひ積極的に受診しましょう。

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不正出血があるのですが、妊娠している可能性はありますか?

妊娠に伴う不正出血の可能性もあります。

妊娠に伴って不正出血が見られることもあります。
月経の遅れや下腹部の痛み・張り、熱っぽさといった兆候から妊娠の可能性が考えられる場合には、妊娠の有無についてぜひ一度確認してみましょう。

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この記事の監修医師

監修医師 金沢 誠司

金沢 誠司 先生

産婦人科・産科・婦人科

産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。

更新日
2026/06/03
公開日
2025/04/29