胸やけやげっぷ
の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
「胸やけやげっぷ」がどの病気に関連するかAIでチェックする
胸やけやげっぷについて「ユビー」でわかること
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「胸やけやげっぷ」はどんな症状ですか?
胸やけやげっぷとは
「胸やけやげっぷ」に関連する主の病気には、ヘリコバクター・ピロリ感染症、片頭痛、機能性ディスペプシアなどがあります。
「胸やけやげっぷ」のQ&A
- A.
胃酸が上がってくるような感じがして、胸がヒリヒリと焼けるような感覚や痛みを生じる症状です。
解説胃酸が胃から食道に逆流すると、食道の粘膜が刺激されて灼熱感(ヒリヒリ感)や痛みが出現します。灼熱感や痛みは、みぞおちの上あたりの前胸部で感じることが多いです。食後や夜間に感じやすく、口の中が酸っぱくなったり苦味を伴ったりすることもあります。
胃酸の逆流以外では、食べ物や薬、異物、感染や放射線照射などによって食道が直接ただれてしまうことで、症状が起こることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るRick Kellerman,Thomas Kintanar. Gastroesophageal Reflux Disease. Prim Care. 2017, 44, p.561-573.
- A.
食べ過ぎや飲み過ぎ・肉や揚げ物ばかりの偏った食生活・喫煙・ストレス・肥満・妊娠などが原因となります。
解説以下のような胃酸が逆流しやすい状況が作られることで、胸やけ症状が起こります。
胃の内容物が増える
食べ過ぎ、飲み過ぎ
胃酸がたくさん出る食べ物の摂取
脂肪が多く含まれる食事、香辛料、チョコレート、コーヒー、アルコールなど
胃酸の分泌が刺激される状態
上記の食べ物、ストレス、喫煙など
逆流しやすい胃や食道の形になる
肥満、妊娠、薬、右向きに寝る、ヘルニア(食道と胃の繋ぎ目が緩い)、背骨が曲がって前屈みになる
胃酸以外の影響
胃酸が逆流しなくても、例えば薬剤が食道にさらされて食道炎を起こすことで症状が出る場合もあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るRick Kellerman,Thomas Kintanar. Gastroesophageal Reflux Disease. Prim Care. 2017, 44, p.561-573.
- A.
刺激性のあるものや甘すぎる飲み物は避けましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは逆流性食道炎でよく見られる症状であり、胃酸の逆流によって食道粘膜が荒れることで症状が出現します。
そのような場合には、刺激性の少ないものや甘すぎない飲み物をおすすめします。
刺激性のある飲み物や甘い飲み物は、胃酸の分泌を促し、逆流性食道炎の症状を悪化させる可能性があるためです。 水は胃酸を薄め、食道への刺激を和らげることが期待できます。
また、逆流性食道炎は、過食や高脂肪食、食後すぐ横になる生活習慣などがリスクになります。1回あたりの食事が多くなりすぎないよう心がけ、脂肪分の多い食事を避ける、食後すぐには横にならないなど、生活習慣の見直しを行うことで、胸焼けの症状を改善することが期待できます。
症状が続く場合には、消化器内科への受診をおすすめします。消化器内科では内視鏡検査(胃カメラ)で、逆流性食道炎のほか胃炎や十二指腸炎といった病気が無いかを確認することができます。 - A.
胃酸の逆流や、食道が敏感になっている状態が考えられます。
解説食事のあと、すぐに胸やけが起きる場合、まず考えられるのは逆流性食道炎です。
これは、胃の中の酸(胃酸)が食道に逆流することで起こります。特に、胃と食道のつなぎ目にある筋肉がゆるんでいると、食後すぐに逆流しやすくなります。
また、内視鏡では異常がみつからなくても、食道が過敏になって症状を感じやすい「非びらん性逆流症(NERD)」や「機能性胸やけ」の可能性もあります。
これらはいずれも胸やけの原因となり、生活に支障をきたすことがあるため、症状が続く場合は、早めに医師の診察を受けることが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
脂肪分の少ない食事をお勧めします。過食は避けましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまず、脂肪分が少ない食品が胸やけを防ぐのに役立ちます。
脂肪分が多い食品は胃酸の分泌を促進し、胃酸逆流のリスクを高めるため、低脂肪の食品を選ぶと良いでしょう。
例えば、鶏肉の胸肉や魚(特に白身魚)、豆類、野菜などが挙げられます。
また、大量の食事を避け、食事を少量ずつ分けて摂ることも胸やけの予防に役立ちます。
胃が過度に拡張することで胃酸が逆流しやすくなるため、適量を守ることが重要です。
最後に、水分を十分に摂ることも胸やけ防止に効果的です。
水分を摂ることで胃酸を薄め、食道への逆流を防ぐことができます。
特に、炭酸飲料やカフェインを含む飲み物は避けましょう。 - A.
甘いものの摂取が胸やけの発生に影響を与えることがあります。いくつかの理由があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけの症状は、逆流性食道炎の代表的な症状です。
甘いものを食べると胸やけが起こりやすくなる理由には、砂糖や甘味料が胃酸の分泌を刺激することが関係しています。
特に、チョコレートやケーキなど糖分が多い食品は、胃酸の分泌を促進し、逆流性食道炎のリスクを高めます。
また、甘い食品には脂肪分が多く含まれていることが多く、脂肪分も胃酸の分泌を増加させる原因となります。
甘いものを食べる際には、適量を守り、脂肪分を控えることで胸やけの予防に役立ちます。 - A.
胃酸の分泌や、胃の圧力上昇が関係しています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る食後に胸やけが起こりやすい理由には、いくつかの要因があります。
胸やけの原因としては、胃炎や逆流性食道炎といった病気が挙げられます。
まず、食事中に摂取される食べ物や飲み物が胃酸の分泌を促進します。
特に、脂肪分が多い食事や辛い食品、炭酸飲料、カフェインを含む飲み物などは、胃酸の分泌を増加させ、逆流のリスクを高めます。
さらに、食事後に横になることで胃酸が食道に逆流しやすくなります。
食事を摂った直後は、胃の内圧が高まり、胃の入り口が十分に閉じなくなることがあります。
この部分にある括約筋が緩むと、胃酸が食道に逆流し、胸やけを引き起こします。
また、大量の食事を摂ることで胃が拡張し、胃酸が食道に逆流しやすくなることも胸やけの原因です。
食事の量や内容を適切に調整することで、胸やけの発生を抑えることが可能です。 - A.
食べ過ぎると胃酸が逆流しやすくなるため、胸やけが起きやすくなります。
解説食べすぎは、胸やけの原因のひとつです。
食べ過ぎて胃の中がいっぱいになると、胃の中の圧力が高くなり、胃酸が食道に逆流しやすくなります。
また、胃と食道のつなぎ目にある「下部食道括約筋」という筋肉は、普段は胃酸が逆流しないようにきゅっと閉じていますが、胃のふくらみによって一時的にゆるむことがあります。
これにより、胃酸がさらに上がりやすくなります。特に脂っこい食事や早食いは、逆流のリスクを高めます。
さらに、食後すぐに横になると、胃酸が上がりやすくなるため注意が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
胃食道逆流症、食道裂孔ヘルニア、消化性潰瘍、機能性ディスペプシアなどが考えられます。他にも胃がん、食道がん、狭心症、心筋梗塞のような命に関わる病気の可能性もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまず疑われるのが胃食道逆流症です。食道裂孔ヘルニアや全身強皮症、ゾリンジャーエリソン症候群といった胃酸が逆流しやすくなる病気が胃食道逆流症を引き起こすことがあります。
また、潰瘍や機能性ディスペプシア、胃がん・食道がんなどは、直接胃酸を逆流させることはありませんが、胸やけや似たような症状を起こしたり、あるいは胃食道逆流症と合併したりすることがあります。
その他、まれに狭心症や心筋梗塞の症状が胸やけとして出現することもあります。食後ではないのに胸やけがする、食べ物などに心当たりがないなどの場合は注意が必要です。特に、冷や汗が出る、胸が締め付けられるように痛む、痛みが特定の部位一点に集中しているといった場合は、緊急を要する事態である可能性もあるため、救急外来の受診をおすすめします。 - A.
炭酸飲料、アルコール類、コーヒーや紅茶、柑橘類、チョコレート、脂っこい食べ物などがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは、胃の内容物が逆流することで起こりますが、食べ物の種類によって、症状が悪化しやすくなることがあります。
胸やけの原因になりやすい食べ物は、以下の通りです。- 炭酸飲料
- アルコール類
- コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物
- 柑橘類
- チョコレート
- 脂っこい食べ物
これらの食べ物は、胃の出口にある筋肉(下部食道括約筋)をゆるめる働きがあり、逆流を起こしやすくします。
また、食事のタイミングも、胸やけに影響を与えることがわかっており、寝る直前に食事をすることは避けたほうがよいでしょう。 - A.
はい、ストレスが原因で胸やけが起きたり、症状を悪化させる場合があります。
解説ストレスは、胸やけの原因のひとつと考えられています。
強いストレスがかかると、胃酸の分泌が増えたり、食道と胃の間の筋肉(下部食道括約筋)がゆるんだりすることで、胃酸が逆流しやすくなります。
また、ストレスは胃や食道の知覚を敏感にし、普段は気にならない程度の逆流でも、胸やけを感じやすくなることがあります。
さらに、ストレスを感じると食生活が乱れたり、睡眠不足になったりし、それが胸やけを悪化させることもあります。
胸やけが続く場合は、食生活の見直しや十分な休息、ストレス対策が大切です。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021.
L A Bradley et al. The relationship between stress and symptoms of gastroesophageal reflux: the influence of psychological factors. Am J Gastroenterol . 1993, 88, 45970. - A.
胸やけの多くは胃酸の逆流によるものですが、心臓の病気と関係する場合があるため注意が必要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは胃酸の逆流で起こることが多いですが、心臓病、特に狭心症や心筋梗塞でも胸やけに似た症状が起きる場合があります。
胃酸が原因の胸やけの特徴は、以下の通りです。- 食後や横になったとき、またはかがんだときに起こりやすい
- 胃酸を抑える薬を飲むと症状がよくなる
- 横になっているときに、口の中が酸っぱく感じることがある
心臓の病気の特徴は、以下の通りです。
- 胸の真ん中が締めつけられるように痛む
- 痛みが首や肩にかけて広がることがある
- 冷や汗が出る
- 息切れがする
- 吐き気がある
- 階段を上るときや運動中に起こることが多い
高血圧、糖尿病、コレステロール値が高い、たばこを吸う、家族に心臓病の人がいる場合は、心臓の病気のリスクが高くなります。
いつもと違う痛みや息苦しさがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。 - A.
女性特有の原因には、ホルモンの影響や妊娠があります。また、男性より非びらん性逆流症になりやすいです。
解説女性に特有の胸やけの原因には、ホルモンの影響や妊娠があります。
ある研究では、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)は、食道と胃の境目にある筋肉をゆるめやすくする作用があり、そのために胃酸が逆流しやすくなる可能性が指摘されています。
特に妊娠中は、ホルモンの影響に加えて、おなかの赤ちゃんが胃を圧迫するために、胃酸の逆流が起こりやすくなると考えられています。
また、食道の粘膜が荒れていなくても胸やけを感じる「非びらん性逆流症」は、男性よりも女性に多いことがわかっています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
Young Sun Kim et al. Sex and Gender Differences in Gastroesophageal Reflux Disease. J Neurogastroenterol Motil . 2016, 22, 575-588. - A.
胸やけで痛みを感じることがあります。
- A.
みぞおちから胸の中央あたりに、焼けるような感じや不快感を覚えることが多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは、胃酸が食道に逆流することで起こる症状で、体のみぞおちから首のあたり、特に胸の中央に不快感を感じることが多いです。
一般的には、胸の中央にある胸骨の裏側の「焼けるような感じ」と表現されることが多いですが、その感じ方には個人差があります。
症状は食後や横になったときに強くなりやすく、人によっては胃酸が喉や口の中まで上がってくる「呑酸(どんさん)」や、胸の痛み、長引く咳などの症状を伴うこともあります。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは、胃酸が食道に逆流することで起こることで多いです。
以下のような症状が繰り返し起きる場合は、胃酸による胸やけの可能性があります。- 胸の中央が焼けるような感覚がある
- 食後や横になったときに胸やけが起こる
- 喉や口の中まで酸っぱい液が上がる(呑酸)
- 長引く咳、喉の違和感、声のかすれなどの症状を伴う
- 炭酸飲料、アルコール、脂っこい食べ物などで症状が悪化する
これらの症状が当てはまる場合は、かかりつけの内科や、消化器内科を受診しましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、胸やけかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。 - A.
胸やけは逆流性食道炎によくみられる症状です。ただし、他の病気が原因で起こることもあります。
解説胸やけは逆流性食道炎によくみられる症状のひとつです。
逆流性食道炎では、胸やけのほかに、喉の違和感や声のかすれ、長引く咳、眠りが浅くなるといった症状が現れることもあります。
ただし、胸やけは逆流性食道炎だけではなく、食道アカラシアや好酸球性食道炎、機能性ディスペプシアなどの病気で起こることがあります。
また、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気でも、胸やけに似た胸の痛みを感じることがあるため注意が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るRonnie Fass. Gastroesophageal Reflux Disease. N Engl J Med . 2022, 387, 1207-1216.
Martha Gulati et al. 2021 AHA/ACC/ASE/CHEST/SAEM/SCCT/SCMR Guideline for the Evaluation and Diagnosis of Chest Pain: A Report of the American College of Cardiology/American Heart Association Joint Committee on Clinical Practice Guidelines. J Am Coll Cardiol. 2021, 78, e187-e285. - A.
逆流性食道炎のほか、胃腸炎などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけ、げっぷ、吐き気はそれぞれ別の症状ですが、関連のある症状でもあります。
嘔吐によって胃の内容物が食道、口へ逆流すると、食道の粘膜が胃酸に曝され、逆流性食道炎のリスクになります。
逆流性食道炎は胸焼けを引き起こします。また、胃の入り口の括約筋が緩い場合には胃からの逆流が起きやすく、逆流性食道炎による胸やけやげっぷを起こしやすいと考えられます。
この3つの症状を同時に起こす病気としては、胃腸炎による嘔気・嘔吐により胸やけ、げっぷを引き起こしている場合や、食道裂孔ヘルニアによって胃の括約筋が緩い方が過食し、嘔気、胸やけ、げっぷが同時に出る場合などが考えられます。
症状が続く場合や、腹痛、発熱、下痢などその他の症状も伴う場合には、消化器内科を受診することをお勧めします。 - A.
逆流性した胃酸によって食道粘膜が刺激されている可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけは逆流性食道炎で良く見られる症状です。
逆流性食道炎では、胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜が胃酸にさらされた結果、障害され、食道炎となります。
この際に胃酸が食道粘膜を刺激することで、食道のあたりがムカムカするような症状を起こすと考えられます。
脂肪分の多い食事や、食後すぐに横になる、といった生活習慣は逆流性食道炎のリスクを上昇させます。
胸やけが続く場合にはまず、これらの生活習慣を見直しましょう。
それでも症状の続く場合には、内視鏡検査(胃カメラ)で胃炎やその他の病気ではないかを確認する意味も含め、消化器内科への受診をお勧めします。 - A.
胸焼けでげっぷがよく出る原因は、胃酸の逆流と関連しています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸焼けでげっぷがよく出る原因は、胃酸の逆流と関連しています。
げっぷは胃の中の空気が逆流し、口から出ていくことです。
胃酸の逆流は、胃の中にある胃酸が食道に逆流し、逆流性食道炎の原因になります。
通常、食道と胃の間には括約筋(LES)が存在し、胃の内容物が逆流しないよう防いでいます。
何らかの原因で括約筋が緩むと、胃酸が逆流しやすくなり、同様にげっぷも出やすくなります。
そのため、このような患者さんでは胸焼けの症状や、げっぷがよく見られます。
さらに、脂肪分の多い食事や、食後すぐに横になる、といった生活習慣はこれらは逆流のリスクを上昇させます。
改善するためには、食事の習慣を見直し、胃酸の逆流を防ぐ生活習慣の改善が重要です。 - A.
胸やけや逆流性食道炎が原因の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸がムカムカする、というのは、胃炎や逆流性食道炎でよく言われる症状です。
具体的にはお腹の上から胸にかけての領域に、痛みや不快感が生じます。
逆流性食道炎では、胃酸が食道に逆流することで粘膜が障害を受け、胸がムカムカする症状の原因となります。
ただし、胸がムカムカする、というのは、胃炎や逆流性食道炎に限らず起こる症状です。
吐き気をそのように表現する患者さんもいるため、胃腸炎や腸閉塞などの病気である可能性もあります。
症状が軽度で、一時的なものであればそれほど心配は要りませんが、症状が続いたり、徐々に強くなってきたり、腹痛や発熱などの他の症状が現れた場合には、消化器内科への受診をお勧めします。 - A.
胃酸が食道の粘膜を刺激するためです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけとは、お腹の上部、胸のあたりに焼けるような不快感、違和感を生じる症状です。
食べ過ぎた次の日などに、多くの方が感じたことがあると思います。この症状は逆流性食道炎の症状として一般的です。
胃酸が何らかの原因で胃から食道に逆流すると、胃と違い食道の粘膜は胃酸に耐えられるようにはできていないため、粘膜に刺激を感じます。
これが胸やけの症状となっていると考えられています。症状が一時的なものであれば特別な治療は必要ありません。
症状が続く場合や徐々に強くなってきた場合には、逆流性食道炎以外の病気ではないか確認する意味も含め、一度消化器内科に受診することをおすすめします。 - A.
げっぷと一緒に胃液が上がってくる場合、胸やけの症状と関係している可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るげっぷと一緒に胃液が上がってくる場合、胸やけの症状と関係している可能性があります。
胸やけは逆流性食道炎の一般的な症状です。また、胃液が上がってきて口の中が酸っぱくなる呑酸の症状も、逆流性食道炎でよく見られます。
げっぷと一緒に胃酸が上がってくる場合、胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜が胃酸に曝された結果、食道炎となっている可能性があります。
なかでも、食道裂孔ヘルニアという、胃の入り口が閉じにくい方では、このような症状が起きやすく、逆流性食道炎のリスクが高いです。
呑酸や胸やけの症状が続く場合には、消化器内科を受診し、胃カメラを受けることで逆流性食道炎かどうかを確かめることができます。 - A.
胸やけと胃酸過多は関係します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけと胃酸過多は関係します。何らかの原因で胃酸が過多になると、逆流性食道炎や胃炎のリスクが上昇します。
胃酸過多となる原因としては、脂肪分の多い食事や刺激物、ガストリノーマなどがあります。
逆流性食道炎による胸やけは、軽度であれば生活習慣の是正によって症状の改善を期待できます。
具体的には、脂肪分の多い食事を避けることや、食後すぐ横にならないことが大切です。
生活習慣の改善のみで症状が変わらない場合には、胃酸を抑えるような胃薬が効果的です。
症状の続く場合には消化器内科を受診し、診断、治療を行いましょう。 - A.
脂肪分の少ない食事を心がけましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけの症状を緩和する食べ物にはいくつかの選択肢があります。
まず、脂肪分が少ない食品が効果的です。脂肪分が多い食品は胃酸の分泌を促進し、逆流を悪化させる可能性があるため、低脂肪の食品を選ぶことが重要です。
例えば、鶏肉の胸肉や白身魚、豆類、野菜などが挙げられます。
食事の量が多いと、胃からの逆流によって胸やけの症状がより悪化する可能性があります。食事は1回あたりの量を減らし、少量ずつ食べることを心がけましょう。
また、食後すぐに横にならないことも大切です。
それらの対策を行っても症状が良くならない場合には、胃薬の内服で症状が改善することもあります。
胸やけが続く場合には逆流性食道炎の可能性があるため、消化器内科を受診しましょう。 - A.
胸やけのなりやすさと胃の形状には関係があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけの起こりやすさと胃の形状には関係があります。
逆流性食道炎になりやすく、胸焼けを起こしやすい胃の形状です。
具体的には、食道裂孔ヘルニアの患者さんでは、食道と胃の境界が本来よりも広く、閉じづらいため、胃酸が胃から食道に逆流しやすい形状をしています。
そのため逆流性食道炎によって胸焼けの症状が起こりやすくなります。
脂肪分の多い食事を避ける、食後すぐに横にならないなど、生活習慣を見直すことで逆流性食道炎を予防できるため、食道裂孔ヘルニアの方では特にこれらの生活習慣に気を付けましょう。
このように逆流性食道炎を起こしやすい胃の形状かどうかは、内視鏡検査(胃カメラ)で確かめることができます。
特に胸焼けの症状が続くような場合には、消化器内科を受診しましょう。 - A.
食生活の見直しや生活習慣の工夫で、胸やけの予防が可能です。
解説胸やけが起こりやすい人は、日常生活の中で対策をとることで、症状を予防できる可能性があります。
まず、脂っこい食事、チョコレート、アルコール、カフェイン、炭酸飲料などを控えることが効果的です。食べすぎや早食いを避け、就寝前2〜3時間は飲食を控えましょう。
また、食後すぐに横になるのは避け、なるべく上半身を高くして過ごすとで、胃酸の逆流を防げます。体を締めつける服装やベルトも、胃に圧力がかかるため注意が必要です。
生活の中でこうしたポイントを意識することで、胸やけの頻度を減らすことができます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
胃と食道のつなぎ目にある筋肉がゆるむと、胃酸が食道に逆流しやすくなります。
解説胸やけは、胃酸が食道に逆流することで起こる症状です。
胃と食道のつなぎ目には「下部食道括約筋(LES)」という筋肉があり、通常はしっかり閉じていて、胃酸の逆流を防いでいます。
食べ物を飲み込むときには、一時的にゆるんで通過を助けますが、食後にはこの筋肉がゆるみやすくなり、胃酸が逆流しやすくなります。
LESがゆるむ原因としては、暴飲暴食、脂っこい食事、チョコレート、カフェインの摂取、喫煙、妊娠、肥満などが挙げられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
内視鏡検査ができる消化器内科を受診しましょう。一般内科に相談してもよいです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る病気の特定にあたっては内視鏡検査を行うことが一般的です。食道から胃の病気であれば、ほとんどの病気が特定されます。そのため、内視鏡検査ができる消化器内科の受診をおすすめします。お近くになければ、まず一般内科で相談してみてもよいでしょう。
- A.
生活習慣を見直しても症状が改善しない、違和感が長く続くといった場合には早めに医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る症状が軽い場合は、日常生活の工夫で改善することもありますが、一旦は他の病気がないかどうか調べてみたほうがよいです。特に1年以内に内視鏡検査を受けていないといった場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。
また、胸やけ以外に腹痛や黒色便、体重減少といった他の症状がある場合は、早めに治療を開始することが望ましい状況である可能性がありますので、なるべく早めに受診しましょう。 - A.
上半身を起こす姿勢をしたり、胃酸を抑える薬を服用することで胸やけが軽減する可能性があります。
解説胸やけをすぐに和らげたいときは、まず上半身を少し起こした姿勢をとることで、胃酸の逆流を防ぐ助けになります。
特に、夜間に胸やけがする場合は、ベッドの頭側を高くする、左側を下にして寝るなどの体勢をとることで、胸やけが軽減する可能性があります。
また、胃酸を抑える薬(制酸薬)を服用すると、短時間で症状が改善することがあります。
ただし、胸やけが続く場合や、食べ物を飲みこみにくい、体重が減る、貧血のようなめまいがあるなどの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
生活習慣の見直しや薬による治療を行います。
解説胸やけの治療では、まず生活習慣の見直しが大切です。
具体的には、脂っこいものやチョコレート、アルコール、カフェインなどを控えたり、食べすぎを避けること、寝る前の食事を控えることがすすめられます。
これに加えて、症状に応じて薬による治療も行われます。薬には、胃酸を中和する「制酸薬」、胃酸の分泌を抑える「H2ブロッカー」や「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」などがあります。
生活改善と薬の両方をうまく組み合わせることで、多くの人で症状の軽減が期待できます。症状が続く場合は、早めに医師の診察を受けましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPhilip O Katz et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol . 2022, 117, 27-56.
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021. - A.
胃酸を抑えるような胃薬は効果的である可能性が高いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸やけの症状は、逆流性食道炎や胃炎でしばしば起こります。
症状が軽度であれば、生活習慣の是正のみで症状の改善を期待することができます。
過食や刺激物の摂取を避ける、脂肪分の多い食事を避ける、食後すぐに横にならないなどの点に気を付けて生活しましょう。
それらの対策を行っても改善しない場合、胃薬の内服も効果的です。
胃酸を抑えるような作用の内服薬は逆流性食道炎や胃炎の症状を改善します。
吐き気がある場合もこれらの薬は有効ですが、下痢や複数回の嘔吐があれば胃腸炎の可能性があります。水分の補給を心がけましょう。
症状が続く場合には、内視鏡検査などで診断を確定させることをお勧めします。そのような場合には、消化器内科への受診を検討しましょう。
胸やけやげっぷはどんな病気に関連しますか?
胸やけやげっぷについて、医師からのよくある質問
- みぞおちに焼け付くような、あるいは酷い空腹感のような痛みがありますか?
- 胃のあたりがむかむかしますか?
- 熱いものが込み上げて来るような胸やけがしますか?
- 胸やけは食後に出ていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科