伝染性紅斑(りんご病)はどのようにしてうつるのですか?

主に咳やくしゃみの飛沫感染で広がり、発疹時は感染力が弱いです。

解説

伝染性紅斑(りんご病)は、飛沫感染が主な感染経路です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。主な感染経路は飛沫感染と考えられており、感染者のくしゃみのしぶき(飛沫)や、鼻水、唾液などの分泌物を通じて人から人へ広がります。つまり、感染者と近くで会話したり、同じ空間で過ごしたりするとウイルスを吸い込んで感染することが多いです。

飛沫感染ほど一般的ではないですが、ウイルスに汚染された表面や物に触れてから、口、鼻、目に触れることでウイルスが広がる可能性もあります(接触感染)。まれではありますが、ウイルスを含む血液製剤を介して感染する可能性もあります。

また、妊娠中の女性(特に妊娠初期)に感染すると、胎盤を介してウイルスが胎児にも感染し(垂直感染)、重い合併症を与えることがあります。

特に、保育園や学校など子どもたちが密に接する場所で流行しやすく、春から初夏にかけて感染が増える傾向があります。感染後約4~14日の潜伏期間を経て、最初は風邪に似た症状が出ます。この時期にウイルスを周囲にうつす力が最も強いとされています。特徴的な頬の赤い発疹は感染後期に出ますが、この頃にはウイルスの排出はほぼ終わっているため、すでに発疹が出ている段階では他人にうつす心配はほとんどありません。

このウイルスは人にしか感染せず、他の動物には感染しないため、動物やペットからは感染することはありません。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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伝染性紅斑(りんご病)

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