サルコイドーシスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
副腎皮質ステロイドが第一選択となりますが、種々の副作用があります。
サルコイドーシスは、多くの場合、自然に治癒しますが、症状が重かったり、臓器に影響が出ている場合は、薬物療法が用いられます。
副腎皮質ステロイド
主な治療薬は副腎皮質ステロイドで、炎症を抑える効果があります。サルコイドーシスにおいて、将来の死亡やサルコイドーシスによる永続的な障害のリスクが高いと考えられる重症患者さんには、ステロイド治療の導入が推奨されます。
しかし、長期使用すると、骨粗鬆症、糖尿病、高血圧、緑内障、感染症リスクの増加などの副作用が現れる可能性があります。
免疫抑制剤
ステロイドの効果が不十分な場合や副作用が強い場合は、メトトレキサートなどの免疫抑制剤が追加で使用されることがあります。
メトトレキサートは、ステロイドの効果を高め、必要なステロイドの量を減らすのに役立ちます。
副作用としては、吐き気、嘔吐、肝機能障害などがあります。
生物学的製剤
その他、症状や罹患臓器に応じて、インフリキシマブやアダリムマブなどの生物学的製剤が使用される場合もあります。
これらの薬剤は、免疫システムの特定の物質を標的として炎症を抑えます。
副作用としては、感染症リスクの増加などが挙げられます。
サルコイドーシスの治療は、個々の患者の状態に合わせて行われるため、必ず医師とよく相談し、治療のメリットとデメリットを理解した上で治療を受けることが重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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