サルコイドーシスの場合、主にどのような治療をしますか?
治療が必要な場合には、副腎皮質ステロイドが第一選択となります。
サルコイドーシスは軽症例では治療を必要としない場合もありますが、症状が重い場合や臓器に影響が出ている場合は治療が必要です。治療の主な目的は、炎症を抑え、臓器の損傷を防ぐことです。
サルコイドーシスの治療法として、主に以下のものがあります。
副腎皮質ステロイド
炎症を抑える効果があり、サルコイドーシスの第一選択薬としてよく用いられます。
免疫抑制剤
ステロイドが効果不十分な場合や副作用が強い場合に、メトトレキサートなどの免疫抑制剤が使用されることがあります。
その他の治療法
症状や罹患臓器に応じて、他の治療法が併用されることがあります。例えば、目の症状には点眼薬、皮膚の症状には軟膏などが処方されます。心臓病変に対してペースメーカーやICDの装着が必要なこともあります。
サルコイドーシスは個々の患者さんで症状や進行度が異なるため、治療方針は患者さんごとに調整されます。適切な治療を行うことで、症状のコントロールや生活の質の改善が期待されます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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