サルコイドーシスとぶどう膜炎の関係性を教えてください。
サルコイドーシスはぶどう膜炎の原因疾患のひとつです。
サルコイドーシスはぶどう膜炎の原因疾患のひとつとしてよく知られています。
ぶどう膜炎とは、目の中の虹彩・毛様体・脈絡膜からなる「ぶどう膜」に炎症が起こる病気の総称で、視力低下や目のかすみ、飛蚊症、充血、眼痛などの症状を引き起こします。
サルコイドーシスでは、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が眼内に形成され、肉芽腫性の前部ぶどう膜炎が特徴的に現れます。
特に日本では、サルコイドーシスの約50~60%に眼病変がみられ、その中でもぶどう膜炎が最も多く、初発症状となることもあります。
また、両眼性で再発しやすく、慢性化する傾向があるため、放置すると視力障害や失明につながる可能性もあります。
診断の際には、眼科的所見に加え、胸部X線や血液検査(ACE、リゾチーム、sIL-2Rなど)、全身評価を行い、全身性サルコイドーシスの一症状としてのぶどう膜炎であるかどうかを見極める必要があります。
治療は、軽症であればステロイド点眼、重症例や再発例ではステロイド内服や免疫抑制薬を用いることもあります。眼科と内科との連携が重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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